モバイルマーケティング コンテンツ ライブラリー | AppsFlyer https://www.appsflyer.com/ja/resources/ Attribution Data You Can Trust Wed, 11 Dec 2024 07:31:10 +0000 ja-JP hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.5.5 https://www.appsflyer.com/wp-content/uploads/2020/07/favicon.svg モバイルマーケティング コンテンツ ライブラリー | AppsFlyer https://www.appsflyer.com/ja/resources/ 32 32 SKAdNetworkでアプリの成長を加速させる https://www.appsflyer.com/ja/resources/guides/app-growth-skan/ Sun, 01 Dec 2024 15:16:47 +0000 https:////www.appsflyer.com//?post_type=resource&p=450435 Boost your app growth with SKAdNetwork

iOSキャンペーンを成功に導くには モバイルの収益がiOSユーザーに大きく依存していることは周知の事実です。それゆえに、iOSキャンペーンのパフォーマンスを計測することは、高い広告費用対効果(ROAS)を維持するために非常に重要です。 ただし、ユーザーレベルのデータがなかったら、実際にはどうすればいいのでしょう? このプレイブックにその答えがあります。AppsFlyerとGoogleが協力して、SKAdNetworkを使用した iOS キャンペーンを効果的に計測し、最適化するための戦略とツールをご紹介しています。iOSの世界でチャンスを生かすための貴重なヒントやアドバイスをぜひご活用ください。 主な内容:

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Boost your app growth with SKAdNetwork
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iOSキャンペーンを成功に導くには

モバイルの収益がiOSユーザーに大きく依存していることは周知の事実です。それゆえに、iOSキャンペーンのパフォーマンスを計測することは、高い広告費用対効果(ROAS)を維持するために非常に重要です。

ただし、ユーザーレベルのデータがなかったら、実際にはどうすればいいのでしょう?

このプレイブックにその答えがあります。AppsFlyerとGoogleが協力して、SKAdNetworkを使用した iOS キャンペーンを効果的に計測し、最適化するための戦略とツールをご紹介しています。iOSの世界でチャンスを生かすための貴重なヒントやアドバイスをぜひご活用ください。

主な内容:

  • SKAdNetworkの基本
  • SKAdNetworkの限界を克服する革新的なソリューション 
  • 業界ならではのSKAdNetworkユースケース
  • Google iOSアプリキャンペーンを成功させるためのベストプラクティス

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AppsFlyerパフォーマンスインデックス メディアソース第17版 https://www.appsflyer.com/ja/resources/reports/performance-index/ Mon, 14 Oct 2024 08:55:33 +0000 https://www.appsflyer.com/resources//appsflyer%e3%83%91%e3%83%95%e3%82%a9%e3%83%bc%e3%83%9e%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%87%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9%e3%83%a1%e3%83%87%e3%82%a3%e3%82%a2%e3%82%bd%e3%83%bc%e3%82%b9%e7%ac%ac17/ パフォーマンスインデックス第17版

2023年前半ではアプリマーケティングの予算が激減しましたが、2024年は景気回復に伴い再び増加に転じました。実際の数字で表すと、予算は前年比で18%増加、上位20メディアのうち60%が増加という結果になりました。 ただし、2024年のゲーム予算と非ゲーム予算には歴然とした差が見られ、後者の方がメディア投資を大きく牽引しました。 2015年以来モバイル広告のベストメディアソースをランキングしている『AppsFlyerパフォーマンスインデックス』の第17版では、マーケターが景気回復の恩恵を受けるべく、2024年上半期に3万5千アプリもの非オーガニックインストール135億件を分析し、90におよぶメディアソースをランク付けしました。ぜひご覧ください。  【レポート内容】

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パフォーマンスインデックス第17版

2023年前半ではアプリマーケティングの予算が激減しましたが、2024年は景気回復に伴い再び増加に転じました。実際の数字で表すと、予算は前年比で18%増加、上位20メディアのうち60%が増加という結果になりました。

ただし、2024年のゲーム予算と非ゲーム予算には歴然とした差が見られ、後者の方がメディア投資を大きく牽引しました。

2015年以来モバイル広告のベストメディアソースをランキングしている『AppsFlyerパフォーマンスインデックス』の第17版では、マーケターが景気回復の恩恵を受けるべく、2024年上半期に3万5千アプリもの非オーガニックインストール135億件を分析し、90におよぶメディアソースをランク付けしました。ぜひご覧ください。 

【レポート内容】

  • 新しいメディアソースフィルター機能
  • 複雑なiOSの計測実態に対応するSingle Source of Truthソリューションに基づくiOS SSOT指数 
  • AndroidおよびiOS向けのユーザー獲得およびリマーケティングのランキング
  • Google、Meta、Apple、TikTok、Unity、ironSourceなどのパフォーマンスとボリュームランキング

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ゲームアプリマーケティングの現状 – 2024年版 https://www.appsflyer.com/ja/resources/reports/gaming-app-marketing/ Wed, 28 Aug 2024 10:33:43 +0000 https://www.appsflyer.com/resources//%e3%82%b2%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%aa%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%b1%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%81%ae%e7%8f%be%e7%8a%b6-2024%e5%b9%b4%e7%89%88/

昨年のモバイルゲーム業界は、適度に安定して成長したと思われていました。ところが、これはあくまでも外面的な判断で、実際はとても大きな変化が起きていたのです。  主な変化としては、ハイブリッド収益化モデルの台頭、カジュアルゲームの飛躍、アプリ内広告とアプリ内購入の対照的な収益格差、などが見られました。 AppsFlyerは、これら以外にも、多くのトレンドを深く掘り下げるため、約15,000のゲームアプリの210億以上にもおよぶインストールの分析を行いました。分析データをぜひご活用ください。 レポートの主な内容

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昨年のモバイルゲーム業界は、適度に安定して成長したと思われていました。ところが、これはあくまでも外面的な判断で、実際はとても大きな変化が起きていたのです。 

主な変化としては、ハイブリッド収益化モデルの台頭、カジュアルゲームの飛躍、アプリ内広告とアプリ内購入の対照的な収益格差、などが見られました。

AppsFlyerは、これら以外にも、多くのトレンドを深く掘り下げるため、約15,000のゲームアプリの210億以上にもおよぶインストールの分析を行いました。分析データをぜひご活用ください。

レポートの主な内容

  • 広告と購入が混合する新しい収益モデル
  • 収益モデルの動向(高額課金ユーザーに関する業界初の分析)
  • 広告費(ジャンル、国別)
  • 主要成長性指標(市場、ジャンル、サブジャンル別)
  • パフォーマンスの高いクリエイティブのバリエーション(ジャンル別)

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【レポート】ゲームアプリマーケティングの現状 – 2024年版 https://www.appsflyer.com/ja/resources/reports/gaming-state/ Wed, 21 Aug 2024 11:17:35 +0000 https:////www.appsflyer.com//?post_type=resource&p=436343

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ゲームアプリマーケティングの現状 – 2024年版

1

主要な調査結果

ハイブリッド収益化:+ハイパーカジュアルゲームで39%、RPGで24%増加 ハイパーカジュアルゲームはアプリ内広告からシフトし、RPGもより多くのアプリ内広告を取り入れることで、それぞれハイブリッド収益化への依存を高めることになりました。
課金ユーザーの70%以上が再度購入 課金ユーザー(5%未満)のうち、インストール後10日間は毎日課金を行っています。高額課金ユーザー(別名ホエール)に関する分析では、北米での収益は8%減少したことがわかりました。
UGCの最も高いリテンション率は7.5% リテンション値は特定のクリエイティブのタイプやパターンと相関し、主要な変数には、UGCの使用、ゲームプレイ映像、シーンの種類(アニメーションの有無)が含まれます。
2023年にUAに費やされたゲームは290億ドル 米国が圧倒的に多く(iOS:66億ドル、Android:55億ドル)、次に日本(30億ドル)、韓国(15億ドル)が続きました。ゲームの種類は、マッチゲームが最多(80億ドル以上)、ミッドコアゲームが僅差をつけました。
カジュアルゲームのNOIと広告費が13%増加 特に、シミュレーションゲームとアクションゲームで広告費と非オーガニックインストールの増加が見られ、RPGと戦略ゲームはどちらも減少しました。
CPIはAndroidで48%上昇、iOSは17%低下 2023年第1四半期から2024年第2四半期にかけて、iOSのCPIは大幅に低下しましたが、これは市場効率の向上と広告ターゲティングの改善を示しています。iOSのCPIは依然として平均Androidの3.5倍です。
2

はじめに

収益モデルの再定義:モバイルゲームのハイブリッド収益モデルの将来は?

この2年ほど、モバイルゲーミングは堅調な成長を遂げていますが、重要なトレンドが業界に変化を起こしています。それは、ハイブリッド収益化モデルの強化、そしてカジュアルゲームの台頭です。

まず、ハイブリッド収益化ですが、従来アプリ内課金に依存していたミッドコアゲームが、広告をよりオープンに受け入れ、これと並行して、かつては広告ベース収益の砦だったハイパーカジュアルゲームが、アプリ内課金を採用し始めています。

数字がその変化をよく表しています。ハイブリッド収益化の採用は業界全体で20%急増し、私たちはそれを「両面トレンド」と呼んでいます。これにより、ハイパーカジュアルゲームとミッドコアゲームの間に境界線が引き直され、より微妙に異なり適応力がある市場が生まれました。これは単なるニッチなトレンドではなく、モバイルゲームのエコシステム全体に影響を与える、意義のある変化です。

一方、ミッドコアゲームとハイパーカジュアルゲームのばらつきがあるパフォーマンスとは対照的に、カジュアルゲームはほとんどのカテゴリーで上昇しました。インストール数と広告費の両方が着実に増加しており、この進化する市場において、今カジュアルゲームが注目され、成功していることが一目瞭然です。

この変化の渦中にいると、「カジュアル化」や「ハイブリッド化」といったバズワードを見聞きするようになりました。しかし、これらの用語はゲームプレイの仕組みや収益化の戦略を的確に表しているとはいえません。私たちの分析は、主に後者に焦点を当てており、データの関係性を理解することで、私たちはモバイルゲームの未来に備えることができると考えています。

データサンプル *

15,000 ゲームアプリの総数(月間NOIが3,000以上)
212億 2023年1月から2024年6月までの、非オーガニックインストール(NOI)の合計
15億 2023年1月から2024年6月までの、リマーケティングコンバージョンの総数

*すべての結果は完全に匿名で集計されたデータに基づいています。統計的妥当性を確実にするため、厳格なボリューム閾値と方法論に従い、これらの条件が満たされた場合にのみデータを提示しています。正規化されたデータが表示される場合は、全期間の合計に占める各月のシェアが表示され、トレンドが作成されます。

3

トップトレンド

収益モデルの動向

2024年、モバイルゲーム市場はハイブリッド収益モデルへの歩みを続けています。ハイパーカジュアルゲームによるハイブリッドモデルの採用は、わずか9ヶ月で19%から26%(+37%)に急増しました。ミッドコアゲームはこれに引けをとらず、RPGが41%から51%(+24%)、戦略ゲームが59%から66%(+11%)、シューティングゲームが66%から73%(+10%)となり、全体的に見ると、業界がこの二重収益のアプローチを受け入れた割合は、36%から43%に急上昇しました。また、RPGはアプリ内広告が上昇し、アプリ内購入が下落。アンドロイドのハイパーカジュアルゲームは逆に、アプリ内購入が上昇し、アプリ内広告が下落しました。

では、何がこの変化を起こしているのでしょうか?For ハイパーカジュアルゲームでは、ユーザーデータ量を削減するAppleのApp Tracking Transparency(ATT)が、この儲けが少ないジャンルでの利益捻出を難しくしています。今の個人情報保護に敏感な時代では、高額課金ユーザー「ホエール」を特定し、その活動を活発化させにくくなりました。それがユーザー獲得効率を低下させる一因となりました。

ミッドコアゲームも複数の理由からハイブリッド収益化モデルに移行しています。アプリ内購入(IAP)の伸びは、過去2年半にわたって停滞しており、デベロッパーは収益源を多様化する必要に迫られていると言えます。加えて、広告フォーマットや広告手法の改善により、広告の押しつけがましさがなくなり、プレイヤーに受け入れられやすくなったことで、リテンションのハードルが低くなりました。

収益モデル別のアプリ収益の割合


カジュアルゲームが牽引

カジュアルゲームの非オーガニックインストール数(NOI)は、ほとんどのカテゴリーで上昇しています。一方、ハイパーカジュアルゲームとミッドコアゲームのNOIは減少しており、前者は上半期にAndroidで前年同期比5%減、iOSで同15%減となりました。また、RPG、戦略ゲーム、シューティングゲームも両プラットフォームで前年割れでした。

広告費の動向がこれを後押ししています。カジュアルゲームへの投資が増加し、マッチゲーム(Androidで13%)、アクションゲーム(iOSで18%)、シミュレーションゲーム(Androidで25%)、テーブルトップゲーム(iOSで29%)といったカテゴリーにおいて、クロスプラットフォームでの増加が見られました。 スポーツゲームやパズルゲームといったiOS特有のカテゴリーも大幅に増加しました。
逆に、ハイパーカジュアルゲームとミッドコアゲームは広告費が減少し、特にiOSではハイパーカジュアルゲームが前年同期比34%減、RPGのようなミッドコアジャンルは35%減となりました。

ハイパーカジュアルゲームのパフォーマンスがカジュアルゲームと比較して遅れているのは、より魅力的でかつ複雑なゲーミング体験が好まれる傾向にあることを示唆しています。この変化は、カジュアルゲームとミッドコアゲームの両ジャンルの要素を融合させた、ハイブリッドカジュアルゲームの新しいカテゴリーが台頭してきたことによります。これらのゲームは、カジュアルゲームのシンプルさとミッドコアゲームの奥深さをあわせ持つことで、より幅広いユーザー層にアピールする「中間地点」に位置しています。専門家たちは、多様なゲームプレイと収益化戦略によってゲームのカテゴリーが細分化される、と指摘しています。

ジャンル別のNOIとUA広告費の変化(2024年前期 vs 2023年前期)


広告収入が増加する一方で消費者支出は減少

アプリ内広告(IAA)の増加に対し、ユーザーのアプリ内課金(IAP)への支出は減少しました。全体として、2024年第2四半期は、アプリ内広告が2023年同期比で4%増となりました。Androidは12%増加、iOSは10%減少し前年比は、Androidの7%増にiOSの4%減で3%増となりました。

Androidのアプリ内広告の成長は、ハイパーカジュアルゲーム、パズルゲーム、シミュレーションゲームが牽引しました。ハイパーカジュアルゲームは、2024年第2四半期では5%増(前年同期比10%増)、一方iOSは21%減(同13%減)。ただし、一部のジャンルではアプリ内広告が減少し、2024年第2四半期はAndroid(19%減)、iOS(15%減)ともにマッチゲームが減少しました。

それに対し、アプリ内課金収入は全体的に減少し、Androidでは全体で15%の減少、iOSでは35%の落ち込みとなりました。この減少は、RPG(Android -19%、iOS -29%)、シミュレーションゲーム(Android -57%、iOS -19%)、iOSカジノゲーム(-38%)が影響しています。また、アプリ内課金による収入が増加したジャンルもあり、マッチゲーム(Android +9%、iOS +25%)、Androidのパズルゲーム(+80%)、iOSのシューティングゲーム(+67%)がそれに該当します。

最後に、アプリ内広告/アプリ内課金/ハイブリッドの割合を見てみると、iOSではハイブリッドモデルが30%多く普及しました。これは、iOSのカジノジャンルでも顕著で、アプリ内広告とアプリ内課金の両方が減少したにもかかわらず、ハイブリッドは30%増加しました。

ジャンル別の利益トレンド(正規化)


ゲーム内課金は最初の1週間が重要

ゲーム内課金は、最初の1週間が勝負の分かれ目となる傾向がありますが、初期のエンゲージメントの重要性が、あらためて浮き彫りになりました。モバイルゲーマーは課金に積極的ではないため、常にコンバージョンが課題となっています。課金ユーザーはごく少数で、通常全ユーザーの5%以下です。ただし、RPGのようにアプリ内課金が重要なジャンルは、課金ユーザーの割合が高くなります。

タイミングは重要です。前述のとおり、初週は動きが多くなります。iOSの場合、購入の勢いは早く始まります。最初の購入は2日目ごろには落ち込み、購入者全体の4分の1を占めるようになります。3日目には、さらに17%がそれに加わるといった具合です。毎日、新たな課金ユーザーはありますが、その割合は減少します。時間の経過とともに、購入意欲は減退の一途をたどっていきます。時間の経過とともに、購入意欲は減退の一途をたどっていきます。

また、その落差はジャンルによってさらに激しくなります。カジノゲームを例にあげると、2日目には、課金ユーザーのほぼ3分の1(29%)がすでに最初の購入を済ませ、プレイを始めています。

ジャンル別の購入者の割合と購入までの日数 *

*購入したユーザーのうち、インストール後30日以内に1回だけ購入したユーザーが23%、2回購入したユーザーが17%など、アプリ別の平均を表します

iOSの挑戦でホエールを追うのが困難に

最近、特にiOSでホエールの獲得がさらに難しくなりました。モバイルゲームでは、収益の大部分を占める2~5%の高額課金ユーザーである「ホエール」が極めて重要で、ゲーム収益の50%以上を占めることも少なくありません。

ところが、前四半期では、2023年と比較してホエールからの収入が減少しました。この傾向は特にiOSで顕著に現れ、北米でのホエールからの収益の割合は、2023年第1四半期の34%から2024年第1四半期には27%へと7%減少しました。その反面、Androidは安定、あるいはわずかに増加しており、北米でのホエールの売上は、同期間で34%から35%に上昇しました。

マーケットの成熟程度は特に影響しませんが、地域によってホエールの行動は大きく異なります。アフリカ、東南アジア、インドでは、全ユーザーの2%から10%を占める高額課金ユーザーが、他の地域と比較して収益の大きな割合を占めており、東南アジアでは38%にまで及びます。これらの市場は特に利益が出るため、ホエール投資には魅力的です。一方、東欧ではホエールからの収入は29%に過ぎません。北米はその中間に位置し、ホエールがこの地域の収益の31%を占めています。

ユーザーグループ別のIAPの利益 *

* 第4四半期 – Androidでは、IAPごとの有料ユーザーの上位5%が、平均収益の45.95%(アプリ1つあたりの平均)を生み出しました

iOSのインストールが減少、Androidは明るい兆し

2024年上半期のユーザーグロースは玉石混交でした。Androidは、上期の総インストール数とNOIは前年同期比3%増と緩やかな成長を見せましたが、iOSは、全体では9%減、NOIでは2%減と減少に直面しました。

iOSの落ち込みは特定のジャンルで顕著に現れました。ハイパーカジュアルゲームは大きな打撃を受け、インストール数とNOIはともに15%減少。興味深いことに、この落ち込みはAndroidと一致していて、ハイパーカジュアルNOIも5%減、インストール全体では9%減となっています。iOSのミッドコアジャンルも苦戦しました。RPGは、インストール数は36%減、NOIで25%減少。ストラテジーゲームはインストール数は15%減、NOIで48%減と急減しました。

その反面、Androidには明るい兆しもあります。カジノゲームのインストール数は全体で64%増、NOIは2%増となりました。シミュレーションゲームも好調で、インストール数は9%増、NOIは22%増。シューティングゲームも増加傾向にあり、インストール数は27%増、NOIは33%増加しました。

ここで注目すべきなのは、第1四半期に見られたトレンドが第2四半期に加速することです。年明け早々に気づいたパターンが、時間の経過にともない、さらに顕著になっています。どのように進化していくのか、注意深く観察する必要があります。

ジャンル別のインストールのトレンド(正規化)


iOSのビンゴゲームと数独が成長中

Data.aiのGame IQが定義するゲームのサブジャンルを詳しく見てみましょう。

iOSの多種にわたるハイパーカジュアルゲームのサブジャンルの中で、レーシングゲーム、スポーツゲーム、マージゲームは、前年比NOIで最も目覚ましい伸びを示し、ユーザーの関心を集め、インストールの増加を促しました。しかし、.ioやシミュレーションゲームは苦戦を強いられ、プレイヤーの嗜好が変化していることを示しました。カジノカテゴリーでは、カジノゲームとビンゴが堅調なNOIの伸びを見せましたが、RPGとストラテジーゲームは混戦模様で、明確なリーダーとなるサブジャンルはひとつもありませんでした。テーブルトップゲームのカテゴリーでは、ぬりえゲームのNOIが顕著に上昇し、魅力的でクリエイティブなゲームプレイでユーザーを惹きつけています。

Data.aiのGame IQが定義するゲームのサブジャンルを詳しく見てみましょう。

iOSの多種にわたるハイパーカジュアルゲームのサブジャンルの中で、レーシングゲーム、スポーツゲーム、マージゲームは、前年比NOIで最も目覚ましい伸びを示し、ユーザーの関心を集め、インストールの増加を促しました。しかし、.ioやシミュレーションゲームは苦戦を強いられ、プレイヤーの嗜好が変化していることを示しました。カジノカテゴリーでは、カジノゲームとビンゴが堅調なNOIの伸びを見せましたが、RPGとストラテジーゲームは混戦模様で、明確なリーダーとなるサブジャンルはひとつもありませんでした。テーブルトップゲームのカテゴリーでは、ぬりえゲームのNOIが顕著に上昇し、魅力的でクリエイティブなゲームプレイでユーザーを惹きつけています。

Androidでは、ハイパーカジュアルゲームのカテゴリーでパズルゲームが明らかに勝者となり、NOIを大幅に伸ばしました。But 一方、マージ、io、ミュージックの各ゲームは、ユーザーの興味をなかなか得られず苦戦しました。パズルのジャンルでは、数独のインストール数が大幅に増加。RPGのカテゴリーでは、アクションRPGが競合を圧倒し、NOIで首位につけましたが、ストラテジーゲームは減少。シミュレーションゲームも好調で、ドライビングゲームがNOIの伸びでトップに立ちました。

サブジャンル別非オーガニックインストールの前年同期比の変化 *

* data.ai‘のGame IQ:2024年前期と2023年前期の比較に基づく

iOSのNOIはアジアで低下、Androidは世界的に成長

総じて言えば、今年は世界のマーケットにとって良い年となりました。最大マーケットにおいて、両者のプラットフォームで継続的な成長にともない、安定したNOIを示しました。iOSはいくつかの地域で苦戦しましたが、Androidはすべての主要経済圏で堅調な業績を上げました。

世界最大のiOS市場である米国は、前年比1%増と小幅な伸びでしたが、欧州は好調で、英国は9%増、ドイツは14%増となりました。しかし、一部のアジア市場は逆風に見舞われ、韓国ではインストール数が39%の大幅減となり、オーストラリアと日本はそれぞれ15%と11%の減少となりました。明るい話題としては、注視すべき市場であるメキシコが21%の伸びを達成しました。

それとは対照的に、Androidはすべての主要市場でプラス傾向を示しました。フィリピンが26%でトップ、次いで日本が16%、インドネシアが13%という結果でした。インドは2%増と堅調な成長を維持しました。なお、英国と米国も成長を見せ、それぞれ18%、5%の伸びを示しました。ここで注目すべきは、主要なAndroid市場のいずれも、目立った落ち込みを見せなかったことです。

国別非オーガニックインストールの前年同期比の変化 *

* 2024年前期と2023年前期の比較に基づく

iOSのCPIコスト低下でマッチゲームが広告費をリード

モバイルゲームは、2023年にアプリインストール広告費として合計290億ドルを集めました。米国は、引き続きゲーム広告費を大きくリードしています。この世界最大のモバイル市場は、2023年にiOSで66億ドル、Androidで55億ドルを稼ぎ出し、次につづく世界の10市場の合計をも上回りました。アジアでは、日本がiOSで18億ドル、Androidで12億ドル。韓国は3位につけました。

欧州の最大市場であるイギリス、ドイツ、フランスは先を越されてしまいました。ジャンル別で見ると、最もインストール数が多いジャンルは、マッチゲーム(似たような要素をマッチさせるゲーム)や、ストラテジー、RPGなどのミッドコアカテゴリーでした。

2023年の主要トレンドのひとつは、グローバルなAndroidとiOSプラットフォーム間のメディアコストのシフトです。iOSのメディアコストが減少し、Androidの費用はふくらみました。この傾向は、ハイパーカジュアルゲーム、シミュレーションゲーム、マッチゲーム、パズルゲームといったカテゴリーで特に顕著に現れました。

このiOSメディアコストの下落の原因は、2022年後半までさかのぼることができます。この時期、AppleのATT(App Tracking Transparency)システムが、非効率的な広告ターゲティングによる価格高騰を起こし、ユーザーレベルデータでの激しい落ち込みを招きました。潜在的なユーザー(あるいは “ターゲット”)が少なくなったことで、需要と供給がメディア価格を押し上げたのです。しかし、最近メディアコストの減少は、大手のメディアネットワークがこういった状況に順応し、ターゲティングをより効率的に行うようになったことを示しています。

アプリインストール広告費(米ドル)*

* アプリが新規ユーザー獲得に費やした金額。費用はNOIにCPIを乗じて計算し、data.aiの当該国の市場シェアデータを加味して、すべてのモバイル測定パートナー間の総費用を推定。
中国での費用は除外されています(推定に含まれる中国国外の中国企業による費用と混同しないようご注意ください)。

ジャンル別インストールトレンドごとのグローバルコスト(米ドル)

2024年7月国別・ジャンル別インストールごとのAndroidコスト

 *iOSの国別CPIは、SKAdNetworkがGEOレベルのデータを提供していないため表示されず、コストデータはSKANと非SKANのソースを分けることができません。


勝ちクリエイティブを見極めるヒント

では、どのようなタイプのクリエイティブが最高のパフォーマンスを発揮するのでしょうか。ユーザー生成コンテンツ(UGC)は、さまざまな広告ネットワーク、デマンドサイドプラットフォーム(DSP)、ソーシャルチャンネルにわたって行われるリテンションのための秘訣であることがわかりました。これは、カジノゲームを除く、ミッドコアゲーム、カジュアルゲーム、ハイパーカジュアルゲームのカテゴリーで特に顕著に見られました。

では、どのようなタイプのクリエイティブが最高のパフォーマンスを発揮するのでしょうか。ユーザー生成コンテンツ(UGC)は、さまざまな広告ネットワーク、デマンドサイドプラットフォーム(DSP)、ソーシャルチャンネルにわたって行われるリテンションのための秘訣であることがわかりました。これは、カジノゲームを除く、ミッドコアゲーム、カジュアルゲーム、ハイパーカジュアルゲームのカテゴリーで特に顕著に見られました。UGCの魔法は、それがユーザーに与える信頼感にあります。ユーザーは、身近に感じる実在の人物が作成したコンテンツを見たときに、そのアプリをインストールして利用する傾向が強いのです。

UGCが主役とはいえ、主役がスターになるためには脇役も重要です。ハイパーカジュアルゲームでは、実写とアニメーションの両方のシーンがソーシャルチャンネルや広告ネットワークでのリテンションに多く貢献しますが、ゲームプレイの映像には同じような効果は見られません。ここで勝てる組み合わせは、UGCと実写またはUGCとアニメーションシーンどちらかの組み合わせになります。

ミッドコアゲームでは、リアルシーンとアニメーションシーンを合わせた、UGCとゲームプレイ映像の組み合わせで最高の結果が得られます。この組み合わせは、ソーシャルチャネルとアドネットワークに効果的です。

一方、カジュアルゲームでアドネットワークでは、UGC、ゲームプレイ、リアルシーンを組み合わせることで、最も高いリテンションにつながります。DSPではアニメーションシーンが、ソーシャルチャネルでは、UGC、ゲームプレイ、アニメーションシーンの3つが最高のパフォーマンスを発揮しています。

クリエイティブコンビネーション別の30日リテンション *

* Read as:  
 
YES = あり   /  NO = なし
 
UGC = ユーザー生成コンテンツ
ゲームプレイ = クリエイティブ内でアクション中のゲームを表示するデモ
シーンタイプ:アニメ = クリエイティブ内で表示されるアニメーション
シーンタイプ:実写 = クリエイティブ内で表示される実写動画
シーンタイプ:両方 = アニメと実写の両方を使用した広告
例「UGC: YES – ゲームプレイ: NO – シーンタイプ: 実写」UGCのクリエイティブあり、ゲームプレイなし、実写動画あり
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重要なポイント

Background
データドリブンな意思決定によるマーケティングを始めてみませんか?

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アプリマーケティングにおける広告クリエイティブの現状:2024年版 https://www.appsflyer.com/ja/resources/reports/creative-optimization/ Wed, 29 May 2024 08:05:44 +0000 https://www.appsflyer.com/resources//%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%aa%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%b1%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%81%ab%e3%81%8a%e3%81%91%e3%82%8b%e5%ba%83%e5%91%8a%e3%82%af%e3%83%aa%e3%82%a8%e3%82%a4%e3%83%86%e3%82%a3/ The state of ad creative in app marketing 2024 edition - Featured image

AIを駆使して勝つ広告クリエイティブの時代がやってきました!クリエイティブの価値は未だかつてないほどの影響力を見せており、AI世代はクリエイティブのアイデア、構想、制作の在り方を一新させています。 一方で、AIを使用することで、マーケターは非常に詳細で精密なデータを計測&活用し、この競争の激しい分野において成功するクリエイティブ戦略を見つけることができるようになりました。   このレポートでは、そんな活用法の一つとして、AppsFlyerのAIが、2,000のアプリにおける22万もの異なるクリエイティブバリエーションの分析いたしました。そちらの比類のないデータを元に、クリエイティブのパフォーマンスに関する傾向やトレンドをご紹介いたします。  内容

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The state of ad creative in app marketing 2024 edition - Featured image

AIを駆使して勝つ広告クリエイティブの時代がやってきました!クリエイティブの価値は未だかつてないほどの影響力を見せており、AI世代はクリエイティブのアイデア、構想、制作の在り方を一新させています。

一方で、AIを使用することで、マーケターは非常に詳細で精密なデータを計測&活用し、この競争の激しい分野において成功するクリエイティブ戦略を見つけることができるようになりました。  

このレポートでは、そんな活用法の一つとして、AppsFlyerのAIが、2,000のアプリにおける22万もの異なるクリエイティブバリエーションの分析いたしました。そちらの比類のないデータを元に、クリエイティブのパフォーマンスに関する傾向やトレンドをご紹介いたします。 

内容

  • メディアタイプ別、業種別のIPM、CPI、コストシェア・ベンチマーク
  • AIによるパフォーマンス分析:UGC、ゲームプレイ、アニメ/リアル映像、最高のコンボ+最適な動画の長さ
  • 業界の第一人者によるコメントも届いています

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アプリマーケティングにおける広告クリエイティブの現状 – 2024年度版 https://www.appsflyer.com/ja/resources/reports/state-of-creative/ Thu, 25 Apr 2024 11:42:42 +0000 https://www.appsflyer.com/resources//state-of-creative/ The post アプリマーケティングにおける広告クリエイティブの現状 – 2024年度版 appeared first on AppsFlyer.

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アプリマーケティングにおける広告クリエイティブの現状 – 2024年度版

ご協力いただいた企業様:
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主な調査結果

クリエイティブ全体のうち2%に予算の68%が投入されている アプリのクリエイティブバリエーションうちのわずか2%が予算の68%を占めている一方、支出のほぼ90%が広告全体のわずか10%に費やされています。
ソーシャルメディアではUGCを使用した非ゲームの広告のIPMが22%高い UGCは、非ゲームのアプリ(+22%)とゲームアプリ(+12%)の両方において、ソーシャルメディアネットワークのネイティブ環境で最も効果を発揮します。非ゲームでは、実写映像がアニメーション広告よりも15%優れた成果を示しています。
ソーシャルメディア以外ではUGCなしのゲーム広告のIPMが20%高い UGCを使用しない場合、ゲームクリエイティブのIPMは20%高くなりました。アニメーション広告では、実写映像を使用したクリエイティブよりも26%高いIPMが達成されました。
ハイパーカジュアルゲームがアドネットワークで48 IPMを達成 ゲームのジャンルは、クリエイティブで注目を集めてダウンロードを促進することで成功を収め、アドネットワークで47.6 IPM(1,000インプレッションあたりの生成インストール数)を達成しました。一方、RPGゲームは3.1 IPMという穏当な結果になりました。
シーンタイプを組み合わせた広告の30日目のリテンションは6% UGC、ゲームプレイ、アニメーション、実写映像を組み合わせたアドネットワークのビデオゲーム広告では、30日目のリテンションが6%でした。
長尺の動画広告が30%高いリテンションを達成 15秒より長いゲームの動画広告は、ソーシャルプラットフォームでの30日目のリテンション率が30%高くなってしました。
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はじめに

AIを駆使して勝つ:2024年の広告クリエイティブ

広告クリエイティブはAIの時代に突入しました。近年、広告におけるクリエイティブの役割は大きく進化し、1960年代からの伝統的な価値と生成AIの力が融合しています。この融合により、アイデア創出、コンセプト開発、デザインが変革され、プロセスのあらゆるタッチポイントでAIが不可欠なものになりました。

一方、極めて粒度の細かいクリエイティブの計測と最適化の分野は、AIの進歩におけるもう一つの大きな成果を示しています。たとえば、何千ものクリエイティブ内の特定のシーンや要素を識別し、ユーザー生成コンテンツ(UGC)からゲームプレイのスニペット、アニメーションまでに至るあらゆる対象を自動的に分析できます。 このような詳細レベルの分析により、マーケターは特定のクリエイティブコンポーネントをパフォーマンスメトリクスと相関させ、どのような組み合わせがクリエイティブの成功につながるかに関するインサイトを得ることができます。

クリエイティブによるエンゲージメントのレベルでは、別のレベルのきめ細かい分析が提供されます。Meta、TikTok、YouTubeなどのプラットフォームも、充実したエンゲージメントメトリクスを提供することで状況に適応しています。AppsFlyer独自の基準である拡張エンゲージメントタイプ(EET)は、ビューやクリックに留まらない、キャンペーンのエンゲージメントに関するより高度なインサイトを提供し、キャンペーンの計測と関連付けの方法に重要な変化をもたらします。

プライバシーに関する懸念によりローワーファネルのデータが得られにくくなっているため、アッパーファネルでのクリエイティブ計測に重点が置かれるようになりました。プライバシー重視の広告環境において、広告コンテンツは現在、広告プラットフォーム自体にとって不可欠なファーストパーティデータとして機能し、重要な役割を果たしています。

データサンプル *

22万点のクリエイティブ AppsFlyerのAI **が分析したクリエイティブのバリエーション点数
2,000のアプリ カテゴリーは、ゲームと非ゲーム両方が対象
7億2,000万回 分析したクリエイティブが促進した非オーガニックインストール

*すべての結果は、完全に匿名かつ集計されたデータに基づいています。統計的検証を確実にするため、厳格なボリュームしきい値と方法論に従い、下記の条件が満たされた場合のみデータを集計の対象としています。

**全てのデータはAppsFlyerのAIを活用したクリエイティブ最適化ソリューションより集計したもので、対象はクリエイティブ1件あたりの広告費が月間50ドル以上である、22万点のクリエイティブです。

「強力なクリエイティブは確実に注目を集め、エンゲージメントを促進するため、キャンペーンの成功に欠かせません。しかし、優れたアイデアには計画が必要です。ブランドのオリジナリティを考慮しながら、コンテンツ制作を戦略と連携させることが重要です。この連携を強化することは、マーケティングキャンペーンマネージャーとクリエイティブチームのコラボレーションを促進することにもなります。」

Dana Shaviv氏
UA テクニカルリード – ソーシャル
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トップトレンド

50種類のバリエーションの追跡:成功する広告を見つける

まずは驚くべき数字をご紹介しましょう。
クリエイティブバリエーション全体のうちわずか2%に、広告予算の68%が投入されています。さらに、メディアプラットフォームではパフォーマンスが最も高いバリエーションに重点が置かれ、パフォーマンスが低いバリエーションは無視されるため、支出のほぼ90%がクリエイティブ バリエーション全体のわずか10%に費やされています。こうしたデータは、たった1つの広告を成功させるだけでも、50種類もの広告バリエーションが必要になる可能性がある、という厳しい現実を浮き彫りにしています。

このシナリオではとにかく種類の多さが重視され、マーケターにはバリエーションの大量生産が強いられることになります。パフォーマンスが高い広告の成功の要因は不明なことが多く、結果はプラットフォームによって異なります。
消費者がバナーを無視するようになり広告疲れが日常茶飯事である現状を考慮すると、常に拡大し続けるクリエイティブコンセプトの在庫(キャンペーンごとに少なくとも10個)が必要です。これはまさに終わりのないサイクルですが、
AIはそのようなコンテンツを大量に生成するうえで非常に有効な手段となっています。これは、クリエイティブ戦略が大きく変化していることを示しています。

そうした状況を背景に、上述のような大規模な制作の困難さに対処するための人員として、クリエイティブストラテジストの役割も不可欠になっています。
ほんの数年前には、このような役職は事実上存在していませんでした。しかし、昨今におけるその役割の拡大は、大きなパラダイムシフトを反映しています。

クリエイティブバリエーションの比率ごとの広告費の割合


IPMの方程式:エンゲージメント対コスト

重要なメトリクスであるIPM(1,000インプレッションあたりの生成インストール数)は、広告クリエイティブのパフォーマンスを測定する指標であり、広告の効果を示すとともにCPI(インストールあたりの広告コスト)に影響を与えます。IPMが高いということはパフォーマンスが高いことを意味しますが、これはクリエイティブの有効性を反映しており、結果としてCPIは低くなります。一方、IPMが低い場合は、より高いCPIを許容できる高収益のモデルに適している可能性があります。

ハイパーカジュアルゲームはアドネットワークでのIPMが47.6で他をリードしており、よりユーザーが特化されるRPGゲームの3.1 IPMを上回っています。
ただし、高いIPMは誤解を招く可能性があります。ハイパーカジュアルゲームはインストール後の収益化で課題に直面することが多く、CPIを低く抑える必要があります。対照的に、カジノや戦略RPGなどのニッチなジャンルは、より小規模で収益性の高いオーディエンスをターゲットにしており、インストールあたりの収益を高めるためにIPMの低さを受け入れ、高いCPIを許容できます。

IPMの有効性はメディアによって異なりますが、アドネットワークでは通常、コンテキスト上の関連性により、ゲームのパフォーマンスが高くなります。
非ゲームでは、生成AIアプリが9という高いIPMで注目を集めており、写真やビデオのアプリもクリエイティブ広告の将来性があるため優れた成果を収めています。しかし、エンターテインメントアプリはIPMの伸びが遅れており、より厳しい状況に直面している傾向があります。

カテゴリおよびメディアタイプ別のIPM


少数の広告に注目が集中

クリエイティブ別のIPMの分布は、コストの分布とほぼ一致しています。
ゲーム広告と非ゲームの広告のうち、IPMが80を超えるのは全体のわずか2%です。その一方、広告の半分はほとんど効果がありません。

言い換えれば、選ばれた少数のクリエイティブだけが、大きな注目を集めて多額の支出を促進できるほどにオーディエンスを惹きつけることができるのです。そのため、IPMは広告の訴求力の指標であると言えます。純粋なパフォーマンスの観点では、IPMが高いほどユーザーエンゲージメントと広告費の両方が最適化され、広告主、メディア、ユーザーにとって有益になることが多くなります。

ゲームと非ゲームの間ではIPMの分布に大きな違いが見られます。
非ゲームでは勝者がすべてを獲得します。優秀な広告とそうでない広告の間には大きな隔たりがあります。ゲームマーケターは多数の広告バリエーションを制作してテストすることが多いため、ゲームのIPMスコアの分布はよりなだらかです。継続的な反復とテストを重視するこのアプローチは、IPMパフォーマンスの全体的な均一化につながります。つまり、クリエイティブでの勝者はより多くなり、広告の効果を洗練させるゲーム業界の専門知識が強く示されます。

クリエイティブバリエーションの比率ごとのIPMの分布


CPI:量と価値のバランス

CPIは、マーケティング担当者にとって非常に重要なメトリクスです。
地理的な場所、広告の種類、カテゴリ、メディアプラットフォームなど、さまざまな要因が大きな違いを生む可能性があります。このように複雑な環境では、マーケターは極めて粒度の細かいデータまでにおよぶ詳細な分析を求められることになります(下の表を参照)。一般的に、CPIが低いほどIPMは高くなる傾向があります。

しかし、CPIが低いことは必ずしも良いこととは限りません。ARPU(ユーザーあたりの平均収益)が高い、収益性の高いゲームの場合、より高いCPIを採用することは問題ないだけでなく、戦略的でもあります。たとえばミッドコアゲームでは、ニッチで関心の高いオーディエンスを惹きつけることを優先し、ユーザー獲得において量よりも質を重視します。対照的に、幅広い層への訴求とアクセスのしやすさが売りのハイパーカジュアルゲームでは、より広範なオーディエンスの注目を集めることを目指します。これらのゲームでは、インストール数の増加によって収益を促進することが目標であり、量を重視しているため、CPIは通常低くなります。

たとえば下のグラフでは、ミッドコアゲームのマーケターはアドネットワーク上の動画広告でユーザーを獲得するために多額の費用を投入していることがわかります。

アドネットワーク上の動画広告のCPI(米ドル)

ゲームのグループ分けは、以下のジャンルを組み合わせたものです: カジュアル: パズル、パーティ、アクション、マッチ、シミュレーション、テーブルトップ、キッズ I ハイパーカジュアル: ハイパーカジュアル I カジノ: ミッドコア: シューティング、ストラテジー、RPG I Sports & Racing: スポーツ, レーシング

データをダウンロードしましょう: 国、カテゴリ、プラットフォーム、メディアタイプ、広告タイプ別のCPI(インストールあたりの広告コスト) *を一覧でご覧いただけます。

ゲームのグループ分けは、以下のジャンルを組み合わせたものです: カジュアル: パズル、パーティ、アクション、マッチ、シミュレーション、テーブルトップ、キッズ I ハイパーカジュアル: ハイパーカジュアル I カジノ: ミッドコア: シューティング、ストラテジー、RPG I Sports & Racing: スポーツ, レーシング

シーンの成功はコンテキストに大きく左右される

広告クリエイティブはすべてのプラットフォームで同じようには機能しません。
メディア環境全体にわたり、22万点を超える動画広告をAIを利用して分析した結果、ユーザー生成コンテンツ(UGC)、ゲームプレイデモ(ゲームと非ゲームの両方)、アニメーション、実写シーンなど、クリエイティブ内の「シーン」のさまざまな効果が明らかになりました。

IPMを計測すると、UGCのないゲームの動画広告は、UGCのある広告と比較して平均で20%優れたパフォーマンスを達成しています(アドネットワークでは+25%、DSPでは+15%)。ゲーム広告ではアニメーションの使用も非常に効果的で、アニメーションのない広告と比較してIPMが26%高くなります(各種のメディアタイプ全体での平均)。

UGCは、このコンテンツがネイティブ環境であるソーシャルネットワークで独自の地位を確立しており、IPMにおいてゲームではUGCありの広告がUGCなしの広告を12%上回り、特に非ゲームでは22%上回っています。実写映像の使用も、非ゲームの分野で優れた結果を示しており、アニメーション広告よりもIPMが15%高くなっています。

どのシーンタイプも、すべてのプラットフォームで一様に有効であるわけではありません。したがってマーケターは、各チャネルに固有のオーディエンスとコンテキストに合わせてコンテンツを調整する必要があります。

AIはさまざまな状況に最適な戦略を提示してくれますが、個々の製品はそれぞれ異なるものであり、成功は多様なアプローチから生まれる可能性があることに留意してください。マーケターは、幅広いオーディエンスへのリーチを拡大し、成功の可能性を高めるために、メディアプラットフォーム内でさまざまなシーンタイプについて大規模な実験を行うことがよくあります。

メディアタイプ別のゲームのIPM:AIを活用したシーンの内訳

シーンタイプの例
UGC by Buff
アニメ by Lucky Buddies
ゲームプレイ by Buff

「革新的なストーリーテリングツールもオートメーション(自動化)が進み、ユーザー生成コンテンツ(UGC)に革命をもたらしています。クリエイターたちは自動吹替ツールなどを導入し始めており、ポップカルチャーに新たな波が押し寄せています。」

Liraz Dvora氏
Head of Creative, Global Gaming

特定のシーンの組み合わせが高いパフォーマンスを発揮

クリエイティブでは、複数のシーンタイプを組み合わせて使用​​することが多いため、どの組み合わせが最高のパフォーマンスを生み出すのかは興味深いトピックです。アドネットワークにおいては、ゲームクリエイティブではおそらく、UGCよりも広告内のアニメーションキャラクターに重点を置くべきであることがデータからわかります。IPMが最も高くなるのは、組み合わせにゲームプレイが追加されたときです。これは、ダウンロード前にゲーム/アプリがどのようなものかを確認したいというユーザーの要望を明確に反映しています。

この結果は理にかなうものと言えます。なぜなら、UGCはソーシャル以外のコンテキストではそれほど効果がない一方、ゲームをプレイしているときは、仮想のゲーム環境を反映するような、ゲームプレイを表示しアニメーションキャラクターを使用する広告に関心を持つ可能性が高くなるためです。他のすべての組み合わせは、はるかに効果が低くなります。

ソーシャルプラットフォームでは、ゲームアプリの広告はアニメーションと実写動画を組み合わせて実験し、ゲームプレイにあまり重点を置かないようにする必要があります。UGCの追加はIPMパフォーマンスのトップであり、他よりもわずかな優位性を示しています。興味深いことに、ゲームアプリと非ゲームのアプリでは上位2つの組み合わせが同じです。

DSPでは、ゲーム広告はUGCよりもアニメーションキャラクターに重点を置くべきであることがデータから示唆されています。ゲームプレイの表示は、IPMでアニメーションには及ばなかったものの、僅差で2位でした。

繰り返しになりますが、AIはそれぞれのコンテキストで何が最も効果的かを提示しますが、個々の製品は固有のものであり、成功への道は多様であることを覚えておいてください。したがって、最適な組み合わせを特定するには実験が不可欠です。

メディアタイプ別のIPM:AIを活用したシーンの組み合わせの内訳

組み合わせシーンの例
UGC & ゲームプレイ by Buff
実写, アニメ & ゲームプレイ by Lucky Buddies
UGC, アニメ & ゲームプレイ by Buff

データをダウンロードしましょう: 国別IPM(1,000インプレッション・シーン)あたりのインストール数



印象に残る広告:リテンションの公式

さまざまなチャネルとコンテキストが、バリエーションのリテンションに影響します。IPMが高いとユーザーを惹きつけることができますが、エンゲージメントのレベルは時間の経過とともに変化するため、離脱率が上昇する可能性もあります。アドネットワークでは、UGC、ゲームプレイ、アニメーションと実写映像を組み合わせた広告が、ゲームにおける30日目のリテンションのトップパフォーマーとして浮上し、驚異的な6.01%というリテンションを達成しました。

アドネットワークのゲームについて、UGC単体に着目すると、このタイプのクリエイティブを使用しない場合のリテンションは高くなります。DSPの場合、ゲームプレイなしでUGCと実写映像を組み合わせると、ゲームのインストール後のユーザーリテンションが最も高くなります。

実際、UGCを組み合わせの一部に取り入れることで、全体的なリテンションが向上します。ソーシャルメディアプラットフォームでは、ゲームプレイやアニメーションと実写映像の使用によってゲームでのリテンションの向上が促進される一方、非ゲームの広告はUGCとゲームプレイを組み合わせることで最大の効果を得られています。

ROAS(広告費回収率)を最大化するには、IPMとユーザーリテンションをバランスよく両立することが重要です。IPMを高くするとCPIは低くなりますが、ユーザー離脱率も高くなる可能性があります。課題は、ユーザーを効率的に惹きつけつつ長期的なエンゲージメントを醸成できる、絶妙なバランスを見つけることです。そのため、全体像を把握するための包括的なファネル分析を行うことが重要です。CTR、IPM、CPIなど、重要ではあるけれど不完全な、中間的なメトリクスにこだわるべきではありません。

ゲームと非ゲームのメディアタイプ別30日目リテンション率: AIによるシーン分析

メディアタイプ別30日目リテンション率: AIによるシーン分析

データをダウンロードしましょう:国別30日目のリテンション率 – シーンタイプ、組み合わせ


15秒以上の動画はソーシャルメディアでより効果的

動画の長さは、ユーザーエンゲージメントを計測するためのもう1つの重要なメトリクスです。15秒を超える(長い)ゲームクリエイティブは、ソーシャルプラットフォームでパフォーマンスが優れており、30日目のリテンション率が30%高く、アドネットワークでは9%高いことがわかります。

非ゲームでは、ソーシャルは同様の方向性を示し、長い動画の方がリテンションが12%高くなりますが、アドネットワークとDSPではその逆で、15秒未満の短い動画の方がそれぞれ50%および80%以上と、はるかに優れたパフォーマンスを達成しています。

動画広告の長さごとの30日目のリテンション率:AIによるシーン分析

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専門家のコーナー

Head of Creative, Global GamingのLiraz Dvora氏とQ&Aコーナー

2024年のクリエイティブプロセスを支配すると思われるトレンドトップ3は何ですか?

ユーザーエンゲージメントの発展:2024年はダイナミックなユーザーインタラクションが一つのトレンドになると予測しています。ショッパブル動画はクリックしただけでブラウジングを購買へと推移させ、生配信では視聴者とのリアルタイムなエンゲージメントなど新たな参加基準が生まれています。AIにより、コンテンツはよりお客様の好みにカスタマイズされ、信憑性とパーソナライゼーションを柱に、コンテンツと視聴者のつながりがより深まることでしょう。

最前線のクリエイターたち:今年も世界中のクリエイターたちが示す影響力と多様性に注目が集まっています。ゴールドマンサックス(Goldman Sachs)によると、2027年までに影響力は4800億ドルに達する可能性があると伝えられています。ストーリーがありさえすれば、誰もがオーディエンスを獲得できます。アクセスしやすいツールによって、誰もがプロ品質のコンテンツを作成できるようになりました。影響力は今やフォロワー数を超え、マイクロインフルエンサーが本物のつながりを通じてコミュニティに影響を与えています。

数々の自動化ツール:タスクを効率化するだけでなく、アイデアの創出を促進します。自動化ツールの導入は、クリエイティブのワークフローを変革しています。
マッキンゼーによると、現在、企業の3分の1がこの種のツールをプロセスに取り入れており、クリエイティブなリソースとしての重要性が強調されています。

今年、自動化が最もインパクトのあるクリエイティブプロセスとは何を指すのでしょうか?

まず第一に、自動化により、かつて手間と時間のかかっていた作業が大幅に変化する可能性があります。つまり、クリエイティブの最適化が新たな段階に進化するでしょう。

自動化により、人間の能力を遥かに超える何千ものクリエイティブを分析することが可能となります。これにより、主要なパフォーマンス指標に合わせて、さまざまなチャネルでコンテンツを最適化することができます。

さらに、自動化は、革新的なストーリーテリングツールを用いて普段のユーザーに活力を与えることで、ユーザー生成コンテンツ(UGC)に革命をもたらしています。クリエイターは自動化されたナレーションツールをますます採用し、ポップカルチャーに新たな波を起こそうとしています。

クリエイティブプロセスで自動化を利用する場合、マーケティング担当者は何に注意すべきでしょうか?

AIはクリエイティブの効率性と革新性を高める一方で、いくつかの「注意すべき」領域があります 自動化はクリエイティブプロセスの効率を高める一方で、以下に挙げた注意深く管理しなければならない課題も伴います:

人間味の喪失: 自動化されすぎたコンテンツは、感情的な深みに欠けることがあります。文化に沿ったにリアルさを失わせず、ふさわしい感覚を得るためには、人間的な要素を残すことが重要です。

自動化への過度の依存: 自動化に頼りすぎると、クリエイティブな発想が制限され、似たり寄ったりで革新性に欠けるコンテンツになってしまいます。自動化は便利なツールですが、私たちのクリエイティブプロセスを置き換えるのではなく、サポートする立場として認識する必要があります。

簡単に言えば、自動化をクリエイティブに効果的に利用するには、自動化の利点を活用することと、クリエイティブや文化に対する理解適切なバランスを維持することが重要です。

"縦型ショート動画"広告フォーマットにおいて、クリエイティブを勝たせるポイントは何だと思いますか?

縦型ショート動画広告フォーマットで優れた広告を出すには、最初の2秒間で視聴者の注意を完全に引きつけることが重要です。そのためには、ビジュアルとオーディオの両方の要素を効果的に組み合わせた魅力的なフックを作る必要があります。ユーザーはすぐにコンテンツをスキップしてしまう傾向があるため、直感的にエンゲージメントを持たせることが重要です。

縦型ショート動画 広告は注目を集めるだけでなく、ファネル上部と下部の指標のバランスを取るパフォーマンスを提供します。勝ちクリエイティブは、最もインパクトを促進するクリエイティブやゲーム要素を使用しながら、プラットフォームの利点や言語を利用することで、ファネル上部の指標と下部の指標のバランスを取ります。

ファネル上部の指標だけを見れば、クリエイティブが魅力的かどうかが分かりますが、ファネル下部の指標を見れば、クリエイティブが関連するオーディエンスをどれほど惹きつけているのか測ることができます。

例えばRPGでは、キャラクターのレベルアップが重要な要素であり、プレイヤーを引き込む大きな鍵となります。そのため、アドネットワークでは、クリエイティブの焦点は実際のゲームプレイの紹介が効果的と考えられると思います。一方、ショート動画プラットフォームでは、クリエイターがキャラクターの成長や進化させる楽しみを強調することが重要であり、異なる興奮を引き起こすことができます。視聴者がゲームのハイライトに対する反応を共有することで、広告の効果はより上がります。印象的なキャラクターや魅力的なギアを取り上げることで、継続的に関与するプレイヤーを引き付けるサポートができます。

TikTokではトレンドの移り変わりがとても速いです。最新のトレンドをいち早く察知し、乗り遅れないよにするにはどうすればいいでしょうか?

TikTokの最新トレンドを効果的に把握し、活用するには、プラットフォーム上で積極的に参加することが不可欠です。このアプローチにより、TikTokのトレンドと動向を深く理解し、コミュニティと効果的にコミュニケーションを図ることができます。

同様に重要なのは、一時的なトレンドを見極める能力です。長期的なトレンドを把握することで、ブランドに関連するインサイトやクリエイティブな機会を見出すことができます。

ゲームがより広い文化においてますます影響力を持つようになるにつれ、私たちのプラットフォームを形成するマクロトレンドを実現する重要な原動力として、#GamingOnTikTokコミュニティをフォローすることをおすすめいたします。

TikTokの革新的なゲームブランドは、ファンの共感を呼ぶ、トレンドに沿ったエキサイティングなコンテンツを制作しています。ファンのニーズや文化を理解することが、今日のビジネスの成功に不可欠であることを示しています。
  
Bytro LabsのTikTokキャンペーン成功例をご紹介いたします。このキャンペーンでは、クリエイターにエンゲージメントと最新トレンドを組み合わせたコンテンツを制作を依頼し、ゲームプレイを下部に、クリエイターのリアクションを上部に表示するスプリットスクリーンモードの動画をフィーチャーし、没入型エンゲージメントとUGCというプラットフォームのトレンドに沿ったクリエイティブを展開しました。ドイツを皮切りにグローバルにビジネスを展開する同社は、一貫したグローバルブランドを維持しながら、現地の文化に合わせた広告を発信しています。トレンドや文化的なニュアンスに合わせるこの戦略により、ROAS(広告費用対効果)が大幅に向上しました。

Spark Adsと従来のアプリインストールキャンペーン比較:クリエイティブの観点からどうアプローチすべきでしょうか?

Spark Adsと従来のインフィード広告の両方が連携し、お互いを補完しながら、コアメッセージを効果的に強調する必要があります。どちらの広告キャンペーンタイプも、「TikTokファースト」なコンテンツを提供し、プラットフォーム独自の文化と共感しながら、異なる利点を持っています。

クラシックなスタイルの広告では、視聴者の関心を引きつけるフックや、簡潔でTikTokスタイルのテキスト、魅力的なゲームプレイ映像など、クリエイティブのベストプラクティスを重視することで、迅速に注目を集め、アプリのインストールにつながる興味を喚起します。たとえば、「このゲームで必ず試してほしい3つの機能」を提示し、その後にこれらの機能やゲームプレイを紹介することで、視聴者を視覚的に引き込みます。

Spark Adsは、クリエイターやブランドの信頼性や信憑性を高める広告形態です。クリエイターが自身の実体験を共有することで、個人レベルでつながりを生み出すことが可能です。例えば、あるクリエイターがお気に入りのゲーム機能を紹介し、フォロワーに探検や反応を促すことができます。また、ブランドもSpark Adsをコミュニティとの関わりに活用し、好みの機能に関するフィードバックを求めることで、アプローチを洗練させることができます。これは広告をよりパーソナライズし、エンゲージメントを高める戦略です。

Spark Adsと従来のインフィード広告の両方が、興味を引き付けてアプリインストールを促進することを目指していますが、Spark Adsは感情に訴える要素や個人的な証言、コミュニティとのインタラクションを取り入れることで、戦略をさらに拡張しています。

両方の広告形態を組み合わせることで、キャンペーンは魅力的なコンテンツで注目を集めつつ、信憑性とエンゲージメントを通じて視聴者とのつながりを深め、TikTokでの広告活動全体のインパクトを最大化することができます。



UA テクニカルリード – ソーシャル、Dana Shaviv氏とQ&Aコーナー

クリエイティブチームの構成と、ユーザー獲得チームとどのようにコラボレーションについて教えてください。

デザイナーや戦略プランナーを含むクリエイティブチームは、ユーザー獲得チームと常に協力し、インパクトのあるコンテンツを制作してくれます。コラボレーションは、定期的な情報交換によって推進されています。

UAチームは、クリエイティブの方向性とユーザーの共感を確実に一致させるためのデータやインサイトを収集しています。私たちは継続的にミーティングや調整を行い、データを元に成功したクリエイティブや失敗したクリエイティブについて議論します。

この双方向のやり取りは極めて重要です。UAチームは、クリエイティブチームから業界のトレンドやクリエイティブの方向性に関する最新情報を入手し、クリエイティブチームはUAチームから具体的なキャンペーンの成功や失敗について情報を得ます。両チームにとってこの情報交換は、パフォーマンスのギャップを分析し、改善策をブレストするなど、アイデアの発想プロセスにとって非常に重要です。

このコラボレーションに必要な準備は、既存のクリエイティブの復習、ブレーンストーミングセッションのスケジュール立て、効率的に進めるためのタスクの優先順位付けなどが欠かせません。

AIは多くの価値を提供しますが、クリエイティブプロセスでAIを活用する際に留意すべき「注意点」は何でしょうか?

クリエイティブプロセスにおいて、AIは短縮された制作期間を実現する貴重なツールである一方、クリエイティブの減少や人間らしいタッチの不在などの要素を考慮する必要があります。

AIはコンテンツ制作の効率化に役立つ一方、その過度な使用は均質化をもたらすリスクがあります。人間のクリエイターが持つ独自の声や視点、革新的なアイデアを阻害する可能性があります。

AIによる生産性向上は強力なツールである一方、クリエイティブを犠牲にしてはなりません。人間の直感は依然として重要であり、そのひらめきこそが、オリジナリティを求める消費者の心に真に響くコンテンツを生み出します。

どういった指標をどの程度の細かい粒度で計測し、最適化に努めていますか?

私たちのチームのクリエイティブ最適化に対するアプローチは、データを詳細に分析し、インサイトと機会を明らかにすることから始まります。特定の目標に合わせて様々な指標を分析し、最初はファネル上部のメトリクスに焦点を当て、高いパフォーマンスを発揮するクリエイティブを特定します。これは、望ましいコンバージョン(例:アプリのインストール)を促進するクリエイティブを優先することを意味します。アプリインストールなどのコンバージョンを促進するクリエイティブを優先することで、ファネル全体を通してインプレッション、ビュー、クリック、インストール、プレイレートをトラッキングし、どのクリエイティブがユーザーの注目を集め、行動を起こさせるかを知ることができます。

ユーザーエンゲージメントコンセプトを確立したら、より深いファネルメトリクスの最適化に焦点を移します。目的は、ユーザーによるゲーム機能への興味を高めし、最適なゲーム体験を保証することです。これには、ユーザーエンゲージメントと満足度を測る追加メトリクスを監視することも含まれます。

このプロセスを通じて、収益とリテンションのKPIに焦点を当てます。これにより、私の最適化の取り組みは、長期的な価値を創出し、適切なターゲットオーディエンスを引き付けることを確実にします。

2024年にはどの広告フォーマット(動画、バナー、プレイアブルなど)が有効だと思いますか?

ソーシャルユーザー獲得において、動画は依然として圧倒的な力を持っています。エンゲージメントと動画を先送りにする指をを止める動画は、成果を促進する能力が証明されているため、今後も最前線であり続けるでしょう。

しかし、プラットフォームのダイナミックさや新たなトレンドは常に変化しており、柔軟なアプローチが求められます。機敏に行動し、進化する戦略を持つことが不可欠です。

一歩先を行くには、柔軟性を優先し、新しい広告フォーマットを模索する必要もあると考えています。多様化が鍵であり、さまざまなフォーマットを体験することで、キャンペーンを適応させ、最適化して最大のインパクトを得ることができるのではと思っています。

クリエイティブに関して、他にヒントや戦略があれば教えてください。

私は、強力なクリエイティブは、成功するソーシャルメディアキャンペーンに欠かせないと日々強く思っています。正しいクリエイティブはちゃんと注目を集め、エンゲージメントを促進します。しかし、優れたアイデアには計画が必要です。トレンドやブランドのオリジナリティを考慮し、ソーシャルメディア戦略とコンテンツ制作を整合させることが不可欠です。

このアプローチ/コラボレーションはまた、マーケティングキャンペーンマネージャーとクリエイティブチームの間の共生関係とより多くのコラボレーションを促進します。この双方向のバランスの取れた関係により、ブレーンストーミングやフィードバックが可能になり、最終的にインパクトのあるキャンペーンが実現するのです。
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重要なポイント

Background
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勝てるクリエイティブ戦略を実現する方法 https://www.appsflyer.com/ja/resources/guides/creative-strategy/ Fri, 19 Apr 2024 07:06:54 +0000 https://www.appsflyer.com/resources//%e5%8b%9d%e3%81%a6%e3%82%8b%e3%82%af%e3%83%aa%e3%82%a8%e3%82%a4%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%96%e6%88%a6%e7%95%a5%e3%82%92%e5%ae%9f%e7%8f%be%e3%81%99%e3%82%8b%e6%96%b9%e6%b3%95/ How to deliver a winning creative strategy - OG image

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How to deliver a winning creative strategy - OG image

はじめに

今日は、モバイルアプリの勝てるクリエイティブ戦略について、基本的な事項を詳しく説明します。

そう聞いて、「すばらしいアプリを完成させたら、大変な仕事はもう終わったはずだ」と思う方もいるかもしれません。

ですが、世界一優れたアプリを開発しても、誰にも知られなければ一銭にもなりません。アプリを世界に広めるには、魅力的なコンテンツ(クリエイティブな側面)と、それを提供するための揺るぎない計画(戦略的な側面)の両方が必要です。 

一流のクリエイティブ戦略は、オーディエンスの心をつかむアプリマーケティングキャンペーンを実施するための重要な鍵であり、アプリインストールとユーザーエンゲージメントを増やすために不可欠です。また、競合他社に打ち勝ち、スイートスポットを攻略して、潜在的なユーザーをあっと言わせるためのプレイブックの役割も果たします。 

それでは、モバイルアプリの勝てるクリエイティブ戦略を構築する(そして改善する)プロセスについて見ていきましょう。

勝てるクリエイティブ戦略 - 第1章 - クリエイティブ戦略が重要な理由

第1章:クリエイティブ戦略が重要な理由

注目を浴びるに値するモバイルアプリを完成させたら、マーケティングキャンペーンを通じてお客様の心に残るユニークなメッセージを発信するために、効果的なクリエイティブ戦略が必要になります。理由は次のとおりです。 

創造的な思考を引き出す

クリエイティブ戦略は、斬新なアイデアを生み出す基盤としての役割を果たし、創造的な思考を引き出すための構造化された枠組みを提供するものです。モバイルアプリマーケティングにおいてこれが意味するのは、すでに飽和状態にある市場でアプリを売り出すために、ユニークなコンセプトをブレストしながら開発することです。

明確さと一貫性のためのブループリントを提供する

適切に定義されたクリエイティブ戦略は、明確なロードマップとして機能します。戦略に従ってマーケティングイニシアティブを進めることで、さまざまなチャネルで一貫したメッセージとビジュアルを使用することになります。こうした一貫性は、ブランド認知度や、ユーザーのロイヤリティ、信頼性を育み、アプリのリテンションと成功を促進するため、競争の激しい今日のアプリ市場において非常に重要です。

勝てるクリエイティブ戦略 - ブループリントを提供

市場の変化を予測する

モバイルアプリ市場は急速に変化しているため、持続的な成功のためには適応性が極めて重要です。クリエイティブ戦略は、このような変化を予測するためのツールとなり、情報に基づいて随時俊敏に対処するのに役立ちます。こうしたプロアクティブなアプローチによって、戦術をすみやかに調整できれば、刻々と変化する状況の中でもブランドの人気を維持することができます。

最高のコストパフォーマンスを実現する

コストを無駄にしないためにも、モバイルアプリマーケティングは時間が勝負です。しっかりとしたクリエイティブ戦略があれば、限られたリソースを効果的に配分して、もっともインパクトのある取り組みを優先的に進めることができます。こうすることで、無駄をなくし、高いROIを実現できます。 

方向性を維持する

クリエイティブ戦略は、成功のベンチマークとして機能します。クリエイティブ戦略でゴールと期待事項を定義することで、キャンペーンの全体的な目標に適したクリエイティブを採用できます。これにより、マーケティング活動がより効果的になり、方向性が逸れるリスクを軽減できます。

勝てるクリエイティブ戦略 - 第2章 - クリエイティブ戦略の構築方法

第2章:クリエイティブ戦略の構築方法

次に、モバイルアプリのための斬新なクリエイティブ戦略を構築する方法について説明しましょう。手順は以下の通りです。

1 — マーケティング目標を定義する

まずは、モバイルアプリマーケティングキャンペーンの目標を明確に定義することから始めましょう。アプリのダウンロード数を増やす、アプリエンゲージメントを高める、リテンション率を向上させるなど、何を目指しているのかを考えてみます。たとえば、ユーザーのエンゲージメントを高めるのであれば、アプリ内のインタラクティブな体験やパーソナライズされたプッシュ通知について検討します。

2 — クリエイティブ戦略のステートメントを作成する

端的かつ効果的なクリエイティブ戦略のステートメントを作成します。このステートメントは、キャンペーンの目的、価値提案、ターゲットオーディエンスを示す確固とした指標となります。たとえば、「私たちのモバイルアプリキャンペーンは、アプリのユニークな機能に焦点を当てたインタラクティブなソーシャルメディアコンテンツを通じて、Z世代ユーザーのダウンロード数を30%増加させることを目的とします」といったステートメントを作成します。

3 — マーケティングキャンペーンの予算を決める

キャンペーンのあらゆる側面を考慮した包括的な予算を作成します。予算には、人件費、有料マーケティング、必要なツールやサービスの費用が含まれます。キャンペーンの財務上の制約や目標にもとづいてリソースを配分します。

4 — ターゲットのオーディエンスを理解する

ターゲットとなるオーディエンスの世界(人口統計、行動、嗜好)を深く掘り下げましょう。この情報にもとづいて、メッセージの内容や、デザインおよびチャネルの選択が決まります。たとえば、フィットネスアプリのクリエイティブ戦略では、ワークアウトのトラッキング、フィットネスプランのパーソナライズ、ソーシャル共有オプションなどの機能に焦点を当てたキャンペーンを実施できます。 

勝てるクリエイティブ戦略 - ターゲットのオーディエンスを理解する

5 — キャンペーン要素と成功の計測方法を決める 

ビジュアル、広告コピー、インタラクティブ機能など、キャンペーンの核となる要素を特定すると同時に、アプリのKPI(重要業績評価指標)を目標に沿って選択します。KPIとして考えられるのは、アプリのダウンロード数、ユーザーリテンション率、ソーシャルメディアエンゲージメントなどです。たとえば、アプリの機能を紹介する魅力的なビデオを作成し、ビデオの再生回数やその後のアプリインストール数をKPIとすることができます。

これにより、クリエイティブに関する意思決定をデータに基づいて行うことができます(クリエイティブ分析)。

6 — トーン&マナーを明確にする

モバイルアプリのマーケティング素材の雰囲気、つまりトーン&マナーを明確にします。ブランドに沿った、オーディエンスの心をつかむ素材を使用しましょう。たとえば、ゲームアプリでは遊び心のあるエネルギッシュなトーン、金融アプリではより専門的で情報を重視したアプローチを選ぶことができます。一貫性がブランド認知の鍵であることを忘れないでください。

7 — モバイルアプリのUSPをまとめる

独自のUSP(販売提案)を明確にし、自社のモバイルアプリのどのような点が競合アプリと違うのかをアピールしましょう。ユーザーの注目を集めるために、その差別化ポイントをクリエイティブ戦略の焦点とします。たとえば、パーソナライズされたワークアウトプランを提供するアプリの場合は、基本的なワークアウトアプリが多い中で、いかにフィットネスに特化しているかかを前面に押し出します。

勝てるクリエイティブ戦略 - アプリのUSPをまとめる

8 — ステークホルダーを特定し、適宜関与させる

マーケティングマネージャー、UXデザイナー、デベロッパー、外部パートナーなど、モバイルアプリマーケティングキャンペーンの主要なステークホルダーを特定します。円滑な連携と意思決定を促進するために、役割、責任、期待事項を明確に伝えておきます。

9 — プロジェクトのタイムラインと期限を設定する

キャンペーン中にさまざまなタスクやマイルストーンを実行するために、現実的なタイムラインを作成します。チームメンバーやステークホルダーとスケジュールを調整し、誰がいつ何をするのかを明確にすることで、スムーズなプロジェクトの流れを作ります。アプリを一般提供する準備として、デモ、ベータテスト、プロモーション素材の最終調整のための時間を割り当てます。

10 — キャンペーンを開始する

いよいよキャンペーンの始まりです。選択したチャネルでクリエイティブ戦略を展開しましょう。KPIを注視し、リアルタイムで調整を行いながら、魅力的なビジュアル、メッセージ、独自の機能への関心を高めます。

11 — テストと調整を繰り返す

勝てるクリエイティブ戦略 - クリエイティブのABテスト

できる限りクリエイティブのテストを行いましょう。 

モバイルA/Bテストを実施し、フィードバックを収集して、アプリのメッセージ、デザイン要素、ターゲティング戦略を調整します。さまざまな広告クリエイティブ、メッセージのニュアンス、オーディエンスのセグメントを試すことで、キャンペーン全体のパフォーマンスを最適化します。

さらに、キャンペーンのデータや指標を分析し、改善すべき点を突き止めましょう。ユーザーの行動、市場動向、競合分析から得たインサイトを使って、モバイルアプリマーケティング戦略を調整します。 

時間の経過とともに最大限成果が上がるよう、アプローチを繰り返して改善します。たとえば、ある特定のグループがキャンペーンを気に入っているというデータが得られた場合は、そのグループを惹きつけるようなクリエイティブをさらに作成します。

勝てるクリエイティブ戦略 - 第3章 - 計測すべきKPI

第3章:計測すべきKPI

クリエイティブ戦略を開始したら、キャンペーンを計測して最適化する必要があります。ここでは、クリエイティブ戦略を強化するために監視する価値のある、重要なアプリのKPIをいくつか紹介します。 

1 — コンバージョン率

キャンペーンが意図している目的行動をユーザーがどれだけ行ったかを示します。たとえば、アプリのインストール、プレミアム機能へのアップグレード、アプリ内課金といった行動です。 

コンバージョン率が高ければ、クリエイティブ戦略が潜在ユーザーを実際のユーザーにうまく変換できていることを意味し、逆もまた同じです。

2 — クリックスルー率

CTAボタンをクリックして詳細を確認したユーザーの割合です。 

このKPIは、意図した行動をユーザーに実行してもらうのに、クリエイティブがどれだけ効果的であるかを示します。広告をクリックしてアプリのインストールページにアクセスした場合が該当します。クリックスルー率が高いということは、クリエイティブのパフォーマンスが高いということです。

3 — エンゲージメント指標(シェア、いいね、コメント)

勝てるクリエイティブ戦略 - エンゲージメント指標

使用中のクリエイティブは拡散されているでしょうか?ソーシャルプラットフォームでのシェア、いいね、コメントの数はどのくらいでしょうか? 

これらは全体像を示すものではありませんが、クリエイティブの有効性を検証し、それに対するユーザーの反応を把握するのに最適です。こうした指標は、モバイルアプリマーケティングのコンテンツに対するユーザーのエンゲージメントや関心のレベルを計測する手段と考えてください。

4 – 遅行指標

遅行指標は、キャンペーン実施後の成果と結果を計測したもので、クリエイティブ戦略が収益に与えた影響の具体的な証明となるものです。たとえば、キャンペーンによって発生したリード数や実際の売上などが該当します。

勝てるクリエイティブ戦略 - 第4章 - ベストプラクティス

第4章:クリエイティブ戦略における6つのベストプラクティス

うれしいことに、あるベストプラクティスを適用することで、クリエイティブ戦略がさらに効果的になります。代表的なものを以下に紹介します。

1 — 一貫性のあるブランドボイス、メッセージ、テーマを使用する

一貫性のないクリエイティブ戦略で勝利をつかむことはできません。すべてのマーケティングチャネルで一貫したブランドボイス、メッセージ、テーマを使用することで、ブランドの認知度を高め、信頼を築くことができます。

魅力的なビジュアル、説得力のある見出し、ユニークな特徴は、忘れられない印象を与えるうえで極めて重要です。ただし、最大限のインパクトを与えるには、ソーシャルメディアへの投稿からアプリ内のメッセージに至るまで、すべてのマーケティングコミュニケーションに一貫性を持たせる必要があります。

2 – 俊敏で即応性に優れたアプローチを採用する

俊敏性と即応性に優れたアプローチを戦略に取り入れましょう。適切な段階でステークホルダーを関与させ、スムーズに連携して、ボトルネックを回避します。デベロッパー、デザイナー、マーケティングチームなど、すべての関係者の協力が得られるよう調整します。

そして、うまくいっていない点があれば躊躇せずに変更しましょう。アプリのパフォーマンス指標とユーザーのフィードバックを監視し、変化する市場のニーズに合わせて戦略を改善していきます。

3 – 技術仕様に従う

アプリストアからソーシャルメディアプラットフォームまで、プロモーションチャネルにはそれぞれ従うべき独自の技術仕様があります。アプリを効果的に紹介し、スムーズなユーザー体験を確保するには、各仕様に適切に従うことが不可欠です。 

勝てるクリエイティブ戦略 - 技術仕様

4 – 限界を知る

既存のリソースの制約の中で、現実的な目標を設定しましょう。つまり、自社の開発能力、マーケティング予算、ユーザー獲得能力を考慮するということです。失敗を招くような無理な野望ではなく、達成可能な目標を優先します。 

だからといって、現実的であることが必ずしも退屈であるとは限りません。楽しみながら、前向きで創造的なチーム環境を形成することに注力し、実験とテストを重ねましょう。結局のところ、アイデア、ビジュアル、メッセージを多数テストすることが、ターゲットオーディエンスに何がもっとも響くのかを理解することにつながります。

5 – 創造性、個人の責任、コラボレーションのバランスをとる

個人の責任とチームでの共同作業が融合した、スタートアップのマインドセットを取り入れましょう。多様なチームを編成し、アイデアや建設的なフィードバックを共有するプラットフォームを作って、常にユーザーを中心に据えて意思決定を行うようにします。重要なのは、安定した一貫性のあるユーザー体験を提供することと革新性のバランスをとるこです。

6 — クリエイティブプランを随時更新する

変化する市場力学とオーディエンスの嗜好に適応することで、モバイルアプリのメッセージをトレンドに沿った新鮮な状態で維持できます。 

構築した戦略はどの程度効果的でしょうか?ビジネス目標と整合しているでしょうか?プロセスは最大限に効率的でしょうか?マーケティングキャンペーンのデータ、アプリのパフォーマンス、ユーザーエンゲージメントを定期的に評価すると、そこから得られたインサイトにもとづいてクリエイティブプランを(少なくとも)3か月ごとに更新できます。

勝てるクリエイティブ戦略 - 第5章 - 勝てるクリエイティブ戦略の例

第5章:勝てるクリエイティブ戦略の例

ポケモンGO

勝てるクリエイティブ戦略 - ポケモンGOの例

ポケモンGOのクリエイティブ戦略は、人々に愛されているポケモンフランチャイズをAR(拡張現実)技術と組み合わせて、まったく新しいゲームの世界を作り出すものでした。

プレイヤーはスマートフォンを片手に街に繰り出し、自分の周りにいるバーチャルなポケモンを捕獲します。このゲームは、ノスタルジー、ゲーミフィケーション、ソーシャルインタラクションを1つの壮大な体験に融合させました。当然のことながら、ポケモンGOは瞬く間に社会現象となり、そのダウンロード数およびアクティブユーザー数は世界中で数百万に及びました。

Snapchat

勝てるクリエイティブ戦略 - Snapchatの例

Snapchatは、ARレンズを使ったリアルタイムの顔エフェクト機能によって、カメラを通して楽しく魅力的な体験を提供する画期的なツールです。

ストーリーテリングと自己表現を主軸としたSnapchatのクリエイティブなゲームは、毎日何十億枚(そう、何十億枚!)ものスナップを共有する大量のユーザーに利用され、インタラクティブに瞬間を共有することを好む若者たちの人気を集めました。さらに、消えるメッセージやARフィルターといった驚きの機能がSnapchatの急成長を後押しし、主要ソーシャルメディアプラットフォームとしての地位を確固たるものにしました。 

TikTok

勝てるクリエイティブ戦略 - TikTokの例

TikTokは、そのショート動画プラットフォームによってソーシャルメディアに破壊的な変化をもたらし、これまでにない創造性とオーセンティシティを発揮できるようになりました。 

TikTokのクリエイティブ戦略は、コンテンツクリエイターの活発なコミュニティを形成し、ユーザーが生成したコンテンツを一気に拡散させて、バズらせるというものです。TikTokが急速に台頭したのは運ではありません。流行に敏感な人々の注目を集める方法、バイラルなトレンドを生み出す方法を知っていたからです。ブランドはインフルエンサーとのコラボレーションやスポンサードコンテンツですぐにトレンドに乗ることができるため、TikTokの人気は急速に高まりました。

Valorant

勝てるクリエイティブ戦略 - Valorantの例

Valorantは普通のゲームではありません。初心者もゲームのプロも無料で遊べる戦術的FPS(ファーストパーソンシューティング)ゲームです。

そのクリエイティブプロモーション戦略は、クローズドベータテストに参加するためのキーをTwitchのライブ配信中に提供して、ユーザーの期待を大々的に掻き立てるというものでした。Valorantはまた、ユニークなアートスタイル、流行のブランドとのパートナーシップ、コンテンツクリエイターとのコラボレーション、人気イベントの開催などにも全面的に取り組んでいます。その結果、プレイヤー人口が大規模に拡大し、プロや一般レベルのトーナメントも生まれ、Valorantはゲーム界のヒット作となりました。

Spotify

Spotifyは音楽を、人の心を動かす身近なものとして捉えています。使いやすさと「すべての人に音楽を」をモットーとするこのプラットフォームは、複数のデバイスでのシームレスな体験を保証しています。 

そのクリエイティブ戦略は、ユーザーの習慣や好み、気分に合わせてパーソナライズされたプレイリストを通じ、より多くのアプリインストールを生み出すことを目的としています。気の利いたソーシャル機能、そして年に一度の「Spotifyまとめ」も、ユーザーを惹きつける新たなエンゲージメントの機会となっています。この賢明なアプローチにより、Spotifyは全世界で5億7,400万人という圧倒的なユーザー数を獲得し、オーディオストリーミングサブスクリプション分野の勝者として、その地位を確固たるものにしています。

勝てるクリエイティブ戦略 - 第6章 - 今後のトレンド

第6章:AIがクリエイティブ戦略に与える影響

クリエイティブに関する意思決定は、従来、主観的なプロセスでした。それが、AIの導入でより客観的なっています。

アプリマーケターは、AIを利用してクリエイティブコンテンツを改善したり、関連キーワードでコンテンツをタグ付けしたり、AIによるツールを使ってコピーライティングを簡素化したりできます。実際、AIの進化は、ディスプレイ広告だけでなくOTT動画広告においても、デジタル広告を大規模に最適化できるレベルまで到達しています。

クリエイティブAIは、AppleによるIDFA廃止やGoogleによるサードパーティCookieの段階的廃止がもたらす課題に対処し、Cookieのない世界に適応するための重要な要素でもあります。AIによって、A/Bテストの強化やクリエイティブの動的な最適化が可能になるだけでなく、キャンペーンの実施前にクリエイティブのパフォーマンスを予測することもできます。 

また、共同制作の場でAIを利用すれば、創造性を刺激するアイデアやコンセプトをシームレスに生み出すことができます。人が持つ洞察力とAIが持つ正確さを融合させることで、人間の真の意図を容易に解明し、AIのスピードと規模で人々の感情的な共鳴を引き出すことができます。

さらに、AIがより効果的な広告作りに与える影響も否定できません。AIによるツールなら、膨大な量のリアルタイムデータを分析して、ターゲットオーディエンスの行動、ソーシャルメディアのトレンド、市場パターンについて重要なインサイトを導き出すことができます。その結果、高度にパーソナライズされた広告クリエイティブが実現し、エンゲージメントの向上、ROIの改善、マーケティングキャンペーンの成功へとつながります。

勝てるクリエイティブ戦略 - AIの影響

AppsFlyerのクリエイティブ最適化ツール

AppsFlyerのクリエイティブ最適化ツールは、AIを活用した機能によって広告クリエイティブの効果を向上させます。クリエイティブのパフォーマンスが明確に可視化されるため、キャンペーンを最適化し、広告予算を最大限有効に活用することが可能になります。この最先端のシステムによって、変化するマーケティング環境に適応し、信頼できる最新のインサイトを取得できます。 

以下のようなことが可能になります。

  • コスト、インストール、クリック、リテンション、顧客生涯価値など、ファネル全体を包括的に把握できます。 
  • 粒度の細かいインサイトとパフォーマンスデータを活用し、よりインパクトのあるクリエイティブを作成できます。
  • もっとも効果的な要素を特定し、クリエイティブ疲労に対処して、ROAS(広告費回収率)を高めることができます。
  • 使いやすいギャラリーを通じて、クリエイティブ、マーケティング、広告代理店のチーム間のコラボレーションを促進できます。 
  • 多様なクリエイティブの組み合わせを検討したり、自動タグやカスタムタグを採用したり、クリエイティブ、シーン、要素レベルでの詳細な分析を行ったりすることで、広告戦略を改善できます。

AppsFlyerの特徴は、クリエイティブのパフォーマンスをビジネスインテリジェンスのための実用的なデータへと適切に変換できる点です。クリエイティブのパフォーマンスを高める方法について、詳しくはこちらをご覧ください

勝てるクリエイティブ戦略 - 重要なポイント

第7章:重要なポイント

  • モバイルアプリのための確実なクリエイティブ戦略は、飽和市場の中でアプリをアピールし、ブランド認知を促進して、ユーザーの信頼を築くために極めて重要です。クリエイティブ戦略があれば、創造的な思考を働かせ、目的を明確にできるとともに、市場の変化を予測し、リソースを効果的に配分して、キャンペーンの方向性を維持することができます。 
  • クリエイティブ戦略の構築は、目標を明確にし、簡潔なステートメントを作成して、包括的な予算を設定することから始まります。アプリマーケターは、メッセージ、デザイン、チャネルの選択において一貫性を確保するために、オーディエンスの人口統計も把握する必要があります。核となる要素を特定し、KPIを調整することで、戦略の効果はさらに向上します。と同時に、ステークホルダーを適宜関与させ、情報を提供し続けることが、成功の鍵となります。
  • コンバージョン率、クリックスルー率、エンゲージメント指標などのKPIを追跡し、戦略の影響と効果を計測します。 
  • ブランドの一貫性を維持する、俊敏性を取り入れる、技術仕様に従う、リソースの制約の中で現実的な目標を設定するなどのベストプラクティスを実践することで、クリエイティブプランを改善できます。
  • AIはクリエイティブ戦略に新たな客観的アプローチをもたらしています。AIを使用することで、広告の大規模な最適化、Cookieのない世界への適応、A/Bテストの強化、データにもとづくパーソナライゼーションが可能になり、エンゲージメントとROIを高めることができます。
  • AppsFlyerのクリエイティブ最適化ツールには、AIを活用した機能が搭載されており、クリエイティブに関する粒度の細かい最新のインサイトを入手できます。クリエイティブ疲労に対処し、ROAS(広告費回収率)を高め、クリエイティブのパフォーマンスを実用的なデータに変換するのに役立ちます。 

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モバイルアプリマーケティングガイド:アプリを成功させる秘訣 https://www.appsflyer.com/ja/resources/guides/app-marketing/ Thu, 11 Apr 2024 06:07:53 +0000 https://www.appsflyer.com/resources//%e3%83%a2%e3%83%90%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%aa%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%b1%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%82%ac%e3%82%a4%e3%83%89%ef%bc%9a%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%aa%e3%82%92/ App marketing guide - featured

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はじめに

Google Playでは350万(英語記事)のアプリが、Apple App Storeでは210万本のアプリが公開されているといわれていますが、その中で、自社のアプリをより多くの人に知ってもらうにはどうすればよいでしょう?モバイルアプリをヒットさせるために、特定の手法はあるのでしょうか?もちろんあります。それはアプリマーケティングと呼ばれるものです。

アプリの使用方法、販売方法、マーケティング方法は、ここ数年で劇的に変化しており、マーケターにとっては、これをフルに生かすまたとないチャンスとなっています。

安価なアプリに無制限にアクセスできた時代はとうの昔に過ぎ去りました。今では、無料アプリがサブスクリプション、マイクロトランザクション、アプリ内購入によって収益化されており、アプリ市場は広告主やデベロッパーにとってもっとも利益を見込める機会の1つとなっています。

もちろん、インストールを促進することがアプリマーケティングの最終的な目標だという考えもあるでしょうが、キャンペーンが成功すれば、アプリのリテンション率、利用率、そして最終的にアプリでの収益が増加するということも心に留めておいてください。 

このガイドでは、アプリマーケティングの基本から、専門家による実践的なヒントやトレンドまで、覚えておくべきポイントをすべて紹介します。次のヒットアプリを生み出すためにぜひお役立てください。

アプリマーケティングガイド - 第1章:アプリマーケティングとは

第1章

アプリマーケティングとは

アプリマーケティングとは、広告、プレースメント、プロモーションを通じてアプリの認知度を高め、新規ユーザーを獲得し、ユーザーを維持する手法です。

モバイルアプリマーケティングとモバイルマーケティングの違い 

モバイルアプリマーケティングモバイルマーケティングを混同してしまうことは、マーケターが陥りがちな間違いの1つです。 

モバイルマーケティングとは、モバイルデバイスを媒体とした広告、プロモーション、マーケティングに関連するあらゆるものを広義に定義したものです。SMSマーケティング、メールマーケティング、通知を使ったマーケティングなどもこれに含まれます。

一方モバイルアプリマーケティングは、特定のアプリのプロモーションを指します。

アプリマーケティングとアプリ広告の違い

アプリ広告は、アプリ内広告、バナー広告、テキスト広告、リッチメディアモバイル広告などのチャネルを活用した有料の手法です。モバイルアプリマーケティングは、ユーザーの獲得、リテンション、コンバージョンを目的としたもので、オーガニックな手法と有料の手法の両方が含まれます。

アプリマーケティングの種類

アプリマーケティングの種類

アプリの名を広める方法は数多くありますが、肝に銘じておきたいのは、スピードよりも方向性が重要だということです。ただ手当たり次第に宣伝すればよいというものではありません。貴重な時間やお金は、もっと有意義に使いましょう。 

皆さんが戦略を構築するうえで参考となるよう、アプリのさまざまなマーケティング方法についてここで簡単に説明します。 

ただし、どのアプリにも独自の目的があり、オーディエンスも異なります。したがって、アプリごとにもっとも理にかなった選択肢を探すようにしてください。

アプリストア最適化

アプリストア最適化(ASO)とは、より多くのダウンロードを促進するためにアプリストアでのプレゼンスを最適化するプロセスのことです。本質的にはSEOと同じ概念ですが、これは、アプリのための最適化です。 

言い換えると、ASOの目的は、アプリストアで自社アプリの閲覧数を増やすこと、関連キーワードで自社アプリが表示されるようにすること、できるだけ多くのインストールを促進することです。 

適切なASOを実施すれば、有料のキャンペーンよりもエンゲージメントの高い新規オーガニックユーザーを継続的に獲得できます。 

ソーシャルメディアでのアプリマーケティング

ソーシャルメディアは、オーガニックおよび有料チャネルの両方でブランド認知を高めることができる強力なツールです。 

そのよい例がポケモンGOです。ポケモンGOのオーガニック投稿では、ロイヤリティの高いプレイヤーのエンゲージメントを維持する目的で、チュートリアル、ビジュアルガイド、シークレットイベントのドロップが配信されています。 

一方、有料広告は、ポケモンGOのマーケティングミックスにおいて別の役割を担っており、新規および復帰プレイヤーに新しいイベントや魅力的な特典を宣伝する手段として使われています。この2つの組み合わせにより、ポケモンGOは2021年だけで8億8,700万ドル(英語記事)以上を稼ぎ出し、最高収益を上げたモバイルゲームの1つとなっています。

インフルエンサーマーケティングとは

ソーシャルメディア上でオーガニックなオーディエンスを増やすことは、日に日に難しくなっています。有料トラフィックの競争は激化しており、無料のオーガニックリーチはすべてのソーシャルメディアチャネルにおいてますます限られてきています。 

こうした理由から、ブランドはインフルエンサーと提携し、影響力のある有名人やネットで話題の人物、業界の専門家にアプリを推薦してもらうことで、ブランドの認知度を高め、コンバージョンを促進しています。 

数字を見れば、インフルエンサーマーケティング戦略を活用することは完全に理にかなっています。調査によると、消費者の61%がインフルエンサーを信頼(英語記事)しているのに対し、ブランドから直接受け取るメッセージを信頼している消費者は38%に過ぎません。インフルエンサーマーケティング業界の評価額は過去最高の164億(英語記事)ドルに達しています。

アプリ内広告とは?

アプリ内広告(IAA)は、モバイルアプリ内での広告配信によってアプリデベロッパーが報酬を得る収益化戦略であり、フリーミアム主流の市場においてアプリデベロッパーの重要な収益源になっています。 

IAAを活用すると、アプリマーケターは、類似するアプリから関連性の高いユーザーに適切なタイミングでリーチすることができます。要するに、カジュアルゲーマーは他のカジュアルゲームをダウンロードする可能性が高いということです。

アプリマーケティングの可視化 – アプリマーケティングファネル

アプリマーケティングのユーザージャーニーファネル

アプリマーケターが新しいオーディエンスにリーチしてコンバージョンにつなげる過程を概念化する場合、2つの方法があります。これらの過程はファネルと呼ばれ、主に2つのタイプに分けられます。

1つ目は従来からある3段階のジャーニーです。潜在的なユーザーが認知段階から始まって、獲得段階に移行し、リテンション段階で終わります。 

このタイプは、アプリマーケティング以外のマーケティング戦略にも広く適用されます。

2つ目のファネルは、アプリマーケティングに特化したユーザージャーニーです。インプレッションから始まり、クリック、アプリストア、ダウンロード、インストールへと進み、アプリ内イベントで終わります。

この2つのファネルは互いに重なり合っていますが、それぞれ固有の異なる特質を備えています。 

  • インプレッションは認知段階に該当 
  • クリック、アプリストア、ダウンロード、インストールはすべて獲得段階に該当
  • アプリ内イベントはリテンション段階に該当

少しわかりにくいかもしれませんが、心配する必要はありません。ここから、それぞれの段階について詳しく見ていきましょう。

アプリマーケティングガイド - 第2章:アプリマーケティングにおける認知
第2章

認知 – アプリの名を広める

まずは、新規の潜在ユーザーをアプリに呼び込む段階、つまりファネルの最上位にある認知段階から始めましょう。 

これは、評判、話題性、一般的な認知度の向上を試みる重要な段階であり、露出度を最大限に高め、名前を広めて、ユーザーが決断を下しやすくすることを目的としています。

一般的に、認知段階は非常に広い範囲で始まります。したがって、何よりもまず、ターゲットオーディエンスを理解することにリソースを割くのが得策といえます。

オーディエンスの友人、セラピスト、専門家、コンサルタントになる

その第一歩は、だれが、いつ、なぜ、どこで、どのようになど、オーディエンス像を詳細に描くことです。まず、自分自身に次のような質問をすることから始めましょう。

  • このアプリはどのような問題を解決するのか?
  • そうした問題に直面しているのはだれか?
  • そのオーディエンスは、どのようなオンラインコンテンツに関心を持っているのか?
  • どの年齢層をターゲットにするのか?
  • どのような競合アプリからインスピレーションを得ることができるのか?
  • このアプリは、娯楽、教育、あるいは贅沢品のうち、どの役割を果たすために作られているのか?

次のステップは、ユーザーの意見を聞いて自身の仮説を疑い、補強することです。 

アンケートを実施する場合は、できるだけパワーユーザーに参加してもらうようにしましょう。核心に迫る質問をして、自分の思い込みを疑ってみます。予算が許せばフォーカスグループも検討してください。

オーガニックなマーケティングチャネルとオウンドメディアで機会を開拓する

これで、オーディエンスがよく使うチャネルを調査に基づいて判断できるようになりました。 

認知段階では、リソースをあまり分散させないと同時に、できるだけ多くのチャネルをテストできるような戦略を考案することが不可欠です。

自社が保有するチャネルでオーガニックマーケティング戦略を構築することは極めて重要です。メールリストを拡充する、TikTokのフォロワー数を増やすといった方法は、いずれも自然に口コミを広める絶好の機会となります。 

そのためのヒントをいくつか紹介しましょう。

  1. 会社プロフィールをランディングページのように扱う。何をする会社であるかを明確にし、プロフィール画像とバナーを更新して、明確なCTAと連絡先情報を追加します。
  2. 競合調査を行う。パフォーマンスの高い競合アプリの投稿を確認し、そのトーン、コピー、スタイル、コンテンツ形式からインスピレーションを得ましょう。たとえば、オウンドメディア戦略の中で好ましくないものや足りないものがインスピレーションとして得られる場合があります。
  3. 「スケールしないこと」を試してみる。ときには、小規模なクリエイターにパーソナライズされたDMを送ってコラボレーションの機会を求めたり、どのようなものが見たいかをオーディエンスに質問したりしてみるのもよいでしょう。

どのようなコンテンツで勝負するにしても、常に新しいフォーマットをテストし、上記で挙げたオーディエンスのペインポイントにもっとも響くコンテンツを作成するようにしてください。 

アプリマーケティングガイド - 第3章:アプリマーケティングにおける獲得
第3章

獲得 – アプリインストールを促進する

オンラインプレゼンスを確立したら、次はさらにステップアップして、より多くのユーザーにアプリをダウンロードしてもらうための戦略を練りましょう。 

獲得段階では、有料チャネルとオーガニックチャンネルの両方を通じてインストールを促進することに重点を置きます。少数の重要な戦略に焦点を絞る場合は、いくつかの方向性をとることができます。それらについて簡単に説明しましょう。

有料広告によるアプリマーケティング

有料広告

効果的な有料広告戦略とは、十分にテストされた戦略です。TikTok、Snapchat、Instagramのどれを使うにしても、メッセージ、クリエイティブ、ターゲティングは時間をかけて調整する必要があります。 

有料広告戦略を成功させるための第一歩は、明確なKPIを特定することです。何をテストし、何を計測すべきか、何を基準に成功を定義すべきかをしっかりと把握することが、広告予算を最大限有効に活用するための鍵となります。

有料広告戦略では、支払い額の高い既存ユーザーと似た特性を持つ類似オーディエンスを作成する場合もあります。また、リマーケティングキャンペーンを検討して、アプリにしばらくアクセスしていないユーザーを対象に特別なプロモーションを実施することもできます。

Thanks for your download!

アプリストア最適化

第1章で説明したとおり、ASOは、トラフィックとインストールを促進するためにアプリストアを最適化するプロセスです。ここでは、もう少し戦術的な話をしましょう。 

アプリストアの最適化を今すぐ始める方法をいくつかご紹介します。

  1. アプリのターゲットオーディエンスの定義を明確にします。オーディエンスのデモグラフィック情報、役割、特徴を特定し、メッセージを絞り込みます。
  2. 競合調査を実施し、自社が属するニッチ分野において競合他社がうまく対応している点とそうでない点を確認します。
  3. オーディエンスの核となる問題とその解決策を表すキーワードを調査します。AppTweakやApp Radarのようなキーワードツールの使用を検討しましょう。
  4. 以下の3つの基準を使ってキーワードを検証します。
  • 関連性 – 自社のオーディエンスにどれだけ特化しているか?
  • 難易度または競合性 – このキーワードによる上位表示の競争率はどの程度か?
  • 検索ボリューム – このキーワードで検索するユーザーは何人程度いるか?
  1. アプリストアの製品ページに自然にキーワードを組み込みます。 

これを実行するための詳細な手順については、ASOガイドをご覧ください。

アプリマーケティングガイド - 第4章:リテンションおよびエンゲージメント戦略

第4章

ロイヤリティの構築 – リテンションおよびエンゲージメント戦略 

昔からよく言われているように、新しい顧客を獲得するよりも既存の顧客を維持する方が安上がりです。アプリ内購入やサブスクリプションによってアプリの利用が後押しされる今日の世界では、ロイヤルユーザーベースを構築することが、効果的な収益化のための絶対的な目標です。 

リテンションと解約に関しては、良いニュースと悪いニュースがあります。まずは悪いニュースから紹介すると、アンインストールされたアプリのうち、50%は「使わないから」という理由で削除されています。一方良いニュースは、少なくとも週に1回アプリにアクセスしているユーザーの90%は、アプリを使い続ける可能性が高いということです。 

では、ユーザーのホーム画面の3ページ目で放置されているロゴを蘇らせるにはどうすればよいでしょうか?ここで、いくつかの戦略を紹介しましょう。

円滑なオンボーディングエクスペリエンスを提供する

第一印象は何よりも重要です。初デートにボサボサの頭で遅刻してきたら、2度目のチャンスはまずありません。同じように、新規ユーザーには円滑なオンボーディングエクスペリエンスを提供する必要があります。

以下はそのためのヒントです。

  1. 簡潔にする。チュートリアルの手順を最小限に抑えます。
  2. 早急に価値を示す。人を感動させる要素(「WOWファクター」)をできるだけ早い段階でアピールすることで、可能な限り迅速にユーザーの注意を引きます。 
  3. ヘルプコンテンツを提供する。チュートリアルビデオやヘルプ記事などのセルフサービスコンテンツがあれば、新規ユーザーがアプリを最大限有効に活用できます。
アプリマーケティングにおけるプッシュ通知

プッシュ通知を適切に活用する

通知がユーザーの負担になることもあります。米国の平均的なスマートフォンユーザーは、1日に46件(英語記事以上もの通知を受信しているといいます。しかし、気の利いた通知なら極めて役に立つ場合もあります。たとえば、次回の宅配注文が50%割引されると通知されれば、断る人はいないはずです。

期間限定セール、ゲーム内の特別イベント、精算のリマインドといったプッシュ通知は、適切なタイミングでユーザーにリエンゲージメントを促すのに非常に効果的です。

では、どれくらいの頻度になると多すぎると見なされるのでしょうか?週に1回受信すると10%のユーザーが通知を無効にし、週に3~6回受信すると40%のユーザーが通知を無効にするといわれています。この数値から判断してみてください。

しかし実際のところ、重要なのは通知の数よりもその目的です。通知を送る場合は目的を意識して、注意深くタイミングを決定しましょう。

有料リエンゲージメントキャンペーン

ときには何らかの事情で、パワーユーザーにアプリの存在を忘れられてしまうこともあります。効果的な有料リエンゲージメント戦略があれば、収益性の高いユーザーを少し後押ししてアプリに呼び戻すことができます。 

アプリの利用を止めたユーザーを1人残らず取り戻そうと試みても、貴重な広告費を無駄にするだけです。代わりに、オーディエンスをセグメント化し、以前にアプリをよく使っていたユーザーのリエンゲージメントを促します。 

たとえば、過去14日間はゲームを立ち上げていないが、以前は有料のマンスリー会員になっていたユーザーについて考えてみましょう。そうしたユーザーは、ゲーム内で特典を提供する「ウェルカムバック」ボーナスの対象とすることができます。 

また、Eコマースアプリの場合には、過去2か月間購入のないユーザーを特定し、次回の注文時に独自の割引を提供することができます。

アプリマーケティングガイド - 第5章:アプリマーケティングの指標

第5章

覚えておくべきアプリマーケティングの必須指標

成功するアプリマーケティング計画は、明確であり、計測が可能です。では、何百もの紛らわしい略語がある中で、どれに注目すべきなのでしょうか?ここでは、もっとも重要な10のアプリ指標を紹介します。

  1. CTR(クリックスルー率):広告を表示してクリックしたユーザーの割合。CTRはバニティメトリクス(虚栄の指標)とみなされる場合もありますが、広告クリエイティブのパフォーマンスを計測するうえで効果的な基準指標の1つです。

数式:クリック回数/広告表示回数

  1. CTI(クリックツーインストール):クリックしてからアプリをインストールしたユーザーの割合。これはインストール前のユーザージャーニーにおけるもっとも強力な2つのタッチポイント間の相関関係を計測するものです。CTIは、関連性、アプリストアのパフォーマンス、読み込み時間を把握するのに役立ちます。

数式:インストール数/広告クリック回数

  1. ROAS(広告費回収率)これは、広告費の収益性を通貨単位で計測し、キャンペーンのパフォーマンスを大まかに示すものです。 

また、獲得したユーザーの質を示す有力な指標でもあります。言い換えると、マーケティングに費やされたコストに対し、マーケティングキャンペーンで獲得したユーザーから一定期間内にどれだけの収益が得られたかを表します。

数式:特定のキャンペーンで獲得したユーザーから一定期間内に得られた収益/マーケティング総費用

  1. DAU(1日あたりのアクティブユーザー数)24時間以内にアプリに関わったユニークユーザー数を計測するもので、ゲームなどの毎日アクセスされるアプリによく使われます。 

数式:新規のユニークユーザー+再訪のユニークユーザー

または、30日以内にアプリを利用したユーザー数を示す代替指標として、MAU(1か月あたりのアクティブユーザー数)を使用することもできます。

  1. 離脱率:アプリのアンインストール、プランのダウングレード、サブスクリプションの解約を行ったユーザーの割合。逆に、リテンション率は、購入やプランのアップグレード、サブスクリプションの更新を継続しているユーザーがどの程度いるかを定義するものです。

数式:離脱ユーザー数/総ユーザー数

  1. ARPU(ユーザーあたりの平均収益)アプリ内購入(IAP)、広告インプレッション、広告クリック、サブスクリプション、有料ダウンロードなどから生まれたユーザー1人あたりの平均収益。ARPUは、ユーザーの質を通貨単位で測るのに効果的な指標です。 

数式:あらかじめ設定された期間内における収益額/総ユーザー数

アプリマーケティングの指標

7. PF(購入頻度):ユーザーが購入する頻度。これにより、購入回数がゼロのユーザーとリピート購入が多いユーザーを分けることができます。 

PFはユーザーのロイヤリティを示す有効な指標です。PFの高いユーザーの類似オーディエンスを作成し、リマーケティングキャンペーンから除外することを検討しましょう(すでにエンゲージメントが高いため)。

数式:一定期間の総購入回数/同じ期間のユーザー総数

8. LTV(顧客生涯価値)1人のユーザーが一定期間内に生み出すと予測される収益の合計。既存ユーザーを維持する方が新規ユーザーを見つけるよりも安上がりであるため、LTVを活用することで、収益性の高いユーザーの引き留めに重点を置くことができます。 

また、広告費の枠組みも判断できるため、マーケターは収益性を維持するためにキャンペーンにどれだけの広告費を割くべきかを計算できます。

数式

ステップ1:平均購入金額=(総収益額/購入回数)
ステップ2:平均購入頻度=(購入回数/ユニークユーザー数)
ステップ3:ユーザー価値=平均購入頻度x平均購入金額
ステップ4:LTV=ユーザー価値×平均ユーザー寿命

9. ファネルのコンバージョン率:アプリファネルの各段階で先の段階へと移行したユーザーの割合。これは、まず2つの特定のアプリ内イベントをマッピングし、次にそれらのイベント間のコンバージョンを測ることで計測できます。 

たとえば、インストールから購入に至った割合を計測できます。これによって、ユーザーがファネルのどこで行き詰まっているかを特定できるため、アプリを改善し最適化するためのインサイトが得られます。

数式:(目的のイベントのコンバージョン総数/アプリ内の最初のイベントの総数)x100

アプリマーケティングガイド - 第6章:重要なポイント

重要なポイント

  • アプリマーケティングとは、広告、プレースメント、プロモーションを通じてモバイルアプリの認知度を高め、新規ユーザーを獲得し、ユーザーを維持する手法です。
  • アプリマーケティングのファネルは、認知、獲得、リテンションの3段階に分けられます。
  • アプリマーケティングキャンペーンを成功させるには、必ずオーディエンスを理解することから始めます。可能な限り調査を行い、だれが、いつ、なぜ、どこで、どのようになど、オーディエンス像を詳細に描きます。
  • 成功するアプリマーケティング計画は、シンプルかつ明確であり、計測が可能です。たくさんの指標の中で目的を見失うことがないよう、第5章に挙げたものの中から、アプリのニーズにかなった一部の指標のみに焦点を絞ります。

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アプリのアンインストールレポート – 2024年版 https://www.appsflyer.com/ja/resources/guides/app-uninstall-benchmarks/ Tue, 02 Apr 2024 09:49:39 +0000 https://www.appsflyer.com/resources//%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%aa%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%ac%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%88-2024%e5%b9%b4%e7%89%88/ App uninstall report 2024

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App uninstall report 2024

はじめに


競争の激しいアプリ市場において、ユーザーを維持することはますます難しくなっています。競合がひしめき、ユーザーの期待値が高まる中、迅速かつ効果的にサービスを提供できないアプリはアンインストールされる可能性があります。 

アプリをアンインストールするという行為は何らかの問題があったことを明確に示すものであり、アンインストールに至った理由やタイミング、アンインストールしがちなユーザーの傾向を理解することは非常に重要です。継続的な利用が収益化に欠かせないフリーミアムアプリでは特にそうです。

この厳しい現状を受けて、多くのアプリでは、アンインストールの要因を以下のように認識しています。 

1) 公開されているアプリが非常に多い

2) 広告内容と実際のユーザー体験に乖離がある

3) 特にゲームアプリは衝動的にインストールされるため、すぐに削除されがち

4) メディアリッチなコンテンツがデバイスのストレージ容量を圧迫する

5) データプライバシーに対するユーザーの懸念が高まり、アプリと機密情報を共有することを警戒している

業界の動向とベンチマークに関するこのレポートは、アンインストール率を積極的に分析および最適化しているアプリマーケターにとって貴重なリソースになります。この指標に目を向けてこなかった方も、このレポートが認識を高める一助になれば幸いです。

カテゴリ、地域、タイプ、時間別にみるアンインストールの傾向 – 大きな打撃を受けているのはデートアプリとゲームアプリだが、どの業界も影響を免れず

アンインストールはすべてのアプリにとって避けられない問題です。とはいえ、その割合はどの程度なのでしょうか。AppsFlyerの調査(本稿末尾のデータサンプルを参照)によれば、アプリの50%超がインストール後30日以内にアンインストールされています。 

ユーザーが期待を満たさないにアプリに手厳しいことは、この数字を見れば明らかです。ほぼすべてのアプリで代わりが見つかる状況であればなおさらです。アプリにとってアンインストールは大きな痛手であることに変わりないものの、アンインストール率は2年連続で改善しています(2023年は前年比10%改善、2022年は同8%改善)。この数字自体はポジティブな傾向です。

スマートフォンが現代社会に定着するにつれ、ユーザーが画面を見る時間も増加しました。この時間を活用すべく、マーケターの中でも特にゲーム分野のマーケターは積極的なユーザー獲得キャンペーンを行っています。その結果、インストールアクティビティが活発になり、ユーザーは新しいアプリを試すようになりましたが、これに伴いアンインストールも増加しています。

大きな打撃を受けているのはデートアプリとゲームアプリだが、どの業界も影響を免れず

アプリのアンインストール率がもっとも高いのはデートカテゴリで、ゲーム、エンターテインメントと続きます。 

ゲームアプリの50%超が30日以内にアンインストールされていますが、この事実はユーザーが新たなゲームを求めて頻繁に新しい作品を試すという、ゲーム特有の性質が関係しています。最初のプレイで印象に残らないゲームは通常、瞬時にアンインストールされてしまいます。

ストレージ容量が足りなくなると、他のデータと比べてよりアンインストールされやすいのがゲームです。一方、ショッピング、ファイナンス、ライフスタイル関連のアプリではブランドの強さが重要な役割を果たします。こうしたカテゴリではブランド認知度がアプリ内だけでなく一般に浸透しています。そのため、ユーザーとのつながりが強まり、アンインストールされにくくなるのです。 

一方、デートアプリで30日以内のアンインストール率が高いのは、ユーザーが疲れてしまうからでしょう。コロナ禍が明けて人々が昔からの習慣、つまり対面での交流に戻り始めているという考え方もできます。

オーガニックと非オーガニックの差はゲームではわずか14%

オーガニックユーザーは非オーガニックユーザーよりも明確な意図でアプリを使用しているため、オーガニックユーザーのほうがアンインストール率が低いのは当然です。両者のカテゴリ間の差は、平均24%でした。

デートアプリはその他のカテゴリを引き離し、非オーガニックユーザーのアンインストール率は30日目に69%に達しています。これは、デートアプリの数が多いことに加えて、ユーザーがこの手のアプリ特有の体験に疲れてしまうからでしょう。

2位のゲームアプリでは、30日以内のアンインストール率におけるオーガニックユーザーと非オーガニックユーザーの差は非ゲームアプリに比べて小さくなっています。ゲームアプリではその差はわずか14%であるのに対し、非ゲームアプリでは25%前後で推移しています。

この結果は、ゲームによくみられる「新しいゲーム探し」に起因しています。ユーザーはアプリストアから直接新しいゲームをダウンロードして試すことが多いため、ゲームカテゴリではオーガニックユーザーと非オーガニックユーザーのアンインストール率の差が小さくなると考えられます。

新興国のアンインストール率は先進国より20%高い

世界地図では、新興国市場と先進国市場に明確な差が見られます。新興国ではアンインストール率が特に高く、中でもネパール、バングラデシュ、パキスタンといった国々できわめて高い数字を記録しています。

全体として、新興国のアンインストール率はペルーの18%からパキスタンの30%までと、先進国(米国、英国、日本、韓国、フランス、ドイツ)の平均と比べて51%高くなっています。全体における平均的な差は20%でした。

とはいえ、先進国のアンインストール率も決してアンインストールが少ないわけではありません。先進国ではiOSと大容量のストレージデバイスが主流であり、新興国と先進国の差は、このOSと機種の違いによってほぼ説明できます。

1日目に要注意

アンインストールのタイミングを正確に把握し、より戦略的な最適化を図るには、アンインストール率を時系列で追うことも重要です。

このデータからわかるように、アンインストールの大半は1日目に発生します。アプリの内容が期待外れだったり、広告の内容と違っていたことが原因だと思われます。 

こうした事態を防ぐには、ディープリンクやよく練られたチュートリアルを作成して、質の良いオンボーディング体験を提供することが重要です。

最初の30日間は、どのカテゴリにも同様の傾向が見られます。ただしファイナンスでは1日目のアンインストール率がほかのカテゴリの平均と比べて23%高く、ユーザーは早い段階で離脱しているようです。

アンインストール率のベンチマーク:平均、上位25%、上位10%

ゲーム:国・カテゴリ別Androidアンインストール率(2023年8月~11月)

検索&ダウンロード全データ表:

非ゲーム:国・カテゴリ別Androidアンインストール率(2023年8月~11月)*

検索&ダウンロード全データ表:

重要なポイント

アプリのアンインストールという深刻な問題に対処するには、アンインストール率を計測し、ユーザーが離れる理由やタイミング、インストールの流入経路を理解することが極めて重要です。アンインストールを最小限に抑えるための第一歩として、アンインストールアトリビューションを実装しましょう。すぐに有意義な成果を得られるはずです。

重要なのは第一印象

アンインストール率がもっとも高いのは1日目であるため、オンボーディングプロセスでユーザーを定着させることが重要です。1日目、1週目のアンインストール率を下げるには、シームレスで楽しめるオンボーディング体験でユーザーと長く強固なつながりを築けるかどうかが鍵になります。

偽りのない広告を

ダウンロードを増やそうとして誇大広告を打つのはNGです。実際の内容と異なっていればユーザーは不満を抱き、ブランドの評判が回復できないほど下がる可能性があります。

ダウンロード前に情報提供

動画広告や、利用できる場合はプレイアブル広告でアプリの内容を効果的にユーザーに伝えましょう。アプリストアページでは、動画や画像を交えてアプリを詳しく説明します。内容を理解した後にインストールされたアプリは、そうでないアプリと比べてアンインストールの確率が下がります。

アプリのエンゲージメントを維持

インストール時から継続的なエンゲージメントを促すことで、アンインストールを防止します。プッシュ通知、メール、リターゲティング広告、SNSなど利用可能なすべてのチャネルを活用し、常にアプリの存在を思い出してもらうようにしましょう。その際、最適なユーザー体験を考慮してください。過度な通知でユーザーに不快感を与えないよう、リエンゲージメントのタイミングを慎重に設定します。またディープリンクを活用し、シームレスなユーザージャーニーを提供するのも良い手です。

ユーザーのフィードバックに耳を傾ける

SNS、アプリストアの評価やレビュー、コミュニティなどで、自社アプリに関するあらゆるコメントに積極的に関与するようにします。否定的なフィードバックを放置せず、不満をもつユーザーに直接働きかけ、アプリ内の問題解決に取り組みましょう。

プライバシーとセキュリティを重視

アンインストールを計測すると、アプリをアンインストールしたユーザーをターゲティングから除外するなどのプライバシー対策が可能になります。

アプリ内のKPIマイルストーンを定義

アプリ内イベントを計測し、アプリ内ファネルでの進行状況をトラッキングすることで、ユーザーの行動やアプリのパフォーマンスを把握できます。アクティブユーザーが非アクティブになるポイントを特定し、特別なプロモーションや割引などのインセンティブ施策を打ってアプリの利用を促します。ファネルの特定の段階で離脱がみられる場合、アプリに何らかの変更を加える必要があるでしょう。

良質なアプリを制作

マーケターではなくプロダクトマネージャーへのアドバイスになるかもしれませんが、アプリのアンインストール率を下げる究極の方法は、優れたアプリを開発することです。マーケティングに力を入れても、アプリですばらしい体験ができなければ、ユーザーの指は否応なく削除ボタンに伸びます。

データサンプル:

2022年1月から2023年12月(12月を含む)までに発生した、アンインストールアトリビューションのある40億回のアプリインストール

月に3,000回以上の非オーガニックインストールが発生し、アンインストールが計測された5,000個のアプリ

アンインストール率 = アプリインストール後30日以内に発生したアンインストール数 ÷ インストール総数            

すべての結果は、完全に匿名かつ集計されたデータに基づいています。統計的な妥当性を確保するため、厳格なボリュームしきい値と方法論に従っています。

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AppsFlyerのパフォーマンスインデックス2024 – 国別版 https://www.appsflyer.com/ja/resources/reports/country-performance-index/ Sat, 03 Feb 2024 08:02:59 +0000 https://www.appsflyer.com/resources//appsflyer%e3%81%ae%e3%83%91%e3%83%95%e3%82%a9%e3%83%bc%e3%83%9e%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%87%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b92024%e5%b9%b4%e5%ba%a6%e5%9b%bd%e5%88%a5%e7%89%88/

平均的なアプリは14の市場でキャンペーンを実施していますが、成長の促進に重要なのは、どの地域にどれだけ投資するかを見極めることです。 AppsFlyerパフォーマンスインデックス – 国別版 は業界唯一の地域・国ベースのランキングで、まさにその答えとなるものです。 約y個のアプリで発生したx億回のインストールを分析し、マーケットリーチ、ユーザー価値、メディアコスト、広告費、普及の可能性などを含む9つの指標から新たな市場機会を探りました。 【レポート内容】

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平均的なアプリは14の市場でキャンペーンを実施していますが、成長の促進に重要なのは、どの地域にどれだけ投資するかを見極めることです。

AppsFlyerパフォーマンスインデックス – 国別版 は業界唯一の地域・国ベースのランキングで、まさにその答えとなるものです。

約y個のアプリで発生したx億回のインストールを分析し、マーケットリーチ、ユーザー価値、メディアコスト、広告費、普及の可能性などを含む9つの指標から新たな市場機会を探りました。

【レポート内容】

  • 14のゲームジャンルと16の非ゲームカテゴリーにおける83の高パフォーマンスおよび低パフォーマンス市場 – AndroidとiOS向け
  • ユーザー獲得やリマーケティングキャンペーンのためのランキング
  • 独占的な成長機会と国別のキャンペーンパフォーマンス比較

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